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2016年12月10日土曜日

本日(12月10日)はシンポジウム「遺して活かす近代化遺産・機械遺産」

本日・1210日(土)、福岡市博物館は、シンポジウム「遺して活かす近代化遺産・機械遺産」を開催します。
動く最古の国産自動車である「アロー号」をケーススタディとして、近代化遺産の保存や活用のエキスパートをゲストにお迎えし、近代化遺産の保存・活用法について徹底討論します。


文化財の保存や修復というと、どのようなイメージが浮かぶでしょう。


文化財保存の課題とは、「作られた当初の用途を果たすことは終えたが、人類の遺産として次世代に伝えるべきもぶのを、いかに伝えていくか」です。そこには、常に「いま」によって、さまざまな困難がもたらされます。

災害
紛争地での破壊・略奪
国境を越えて襲来する大気汚染
産業構造の変化で、手に入りづらくなっていく修復素材


そして、昨今、重要な課題として強く意識されるようになったのは、近代以降の社会や人々の営みに大きくかかわる文化財の保存と活用です。

いま、福岡市博物館の展示物や収蔵品には、工業生産品、産業機械、近代的な生産施設・設備や生活インフラの遺構や構造物の一部が、含まれようになっています。
そして、100年間以上の取組みである近世以前の日本の古文化財修復を中心に組み立てられてきた文化財保護の理念だけでは、資料の十全な保存、活用が計れない場面が増えていることを実感しています。

このシンポジウムは、その状況をふまえて、新しい文化財の保存と活用の考え方を求めて開催するものです。

拡がる「文化財」概念
拓かれる「保存」と「活用」のアイデア
その現場に立ち会ってみませんか?

シンポジウム「遺して活かす近代化遺産・機械遺産」


このシンポジウムは博多湾岸《金印ロード》資源活用プロジェクトの一環として行います。
文化庁の「平成28年度 地域の核となる美術館・歴史博物館支援事業」の採択事業です。


博多湾岸《金印ロード》資源活用プロジェクトについてはこちら









posted by shanshan

2016年12月1日木曜日

福岡を空と海という視点から振り返る―市史講演会を開催しました

11月26日(土)に博物館講堂で市史講演会を開催しました。

数日前からぐっと冷え込んでいることに加え、当日はなんだか雲行きのあやしい空模様。どれくらいの方に来ていただけるのか心配でしたが、開場時間になってみれば、150人近い聴講者がお越し下さり、みなさまの熱意に後押しされつつ、開幕!

まずは館長からのご挨拶

講演会は講演2本にセッションという3部構成。講演2本はそれぞれ講演会タイトルでもある「空の福岡」「海の福岡」に対応しており、ふたつの視点から福岡市の足跡をたどってみようという試みです。

まずはじめは「空の福岡」。柴多一雄先生から、戦前の福岡で花開いた民間航空事業を軸に、明治から昭和にかけての福岡の発展についてお話しいただきました。

 柴多一雄先生(長崎大学名誉教授)
フムフム…どこに飛ぶにも福岡は中継地として重要なポイントだった、と…。
 
 
つづいて「海の福岡」。石橋知也先生から、戦後、福岡市が臨海部をどのように整備してきたか、当時の人々がどんな福岡の未来像を描いたのか詳しく講演いただきました。
 
 
 石橋知也先生(福岡大学工学部助教)
福岡市もはじめは北九州と同じく臨海工業地帯を造ろうと計画したものの、やっぱやめ! となったとか。
 
 
最後のセッション。講師のお二人と有馬館長との三者で、これまで振り返ってきた福岡の来歴から、これからの福岡の展望についてのお話がありました。
 
 
セッションの様子。これまでの福岡と、これからの福岡について
 
こんな感じで盛況のなか幕を閉じた講演会。全部で3時間とちょっと長めでしたが、ご参加くださったみなさまにはお礼申し上げます。本当にありがとうございました!
 
なおこの講演会の内容は、市史編さん室で発行している研究誌『市史研究 ふくおか』第12号(来年初夏ごろ発行予定、非売品)に掲載される予定です。
この研究誌は発行後、市内の図書館等に架蔵される予定ですので、聞きたかったけれど参加できなかった、という方はぜひご覧くださいね。
 
市史講演会、次回はまた来年の秋ごろ開催される予定です。どうぞお楽しみに~!

 
posted by たに

2016年11月23日水曜日

福岡市博物館館長が福岡テンジン大学「福岡の魅力の源泉」を発掘する授業の先生に!

昨日、館長ブログを更新した有馬館長。実は福岡市博物館館長だけではなく、いろいろな顔をお持ちです。館長ブログにもある市史粉塵の福岡市史編集委員長。そして...福岡テンジン大学の学長も!

福岡テンジン大学は、「街がキャンパス」を合言葉に、様々な学びの場を提供しているプロジェクト。そんなテンジン大学で館長が先生になる授業が11月30日(水)に開催されます!授業案内を見てみると...



タイトル:[イムズでカンパイ!]なぜ福岡はダントツで住みやすい!と言われるのか

九州中からヒト・モノ、そして文化・情報が集まる福岡の街。そんな福岡をリードしてきた天神のど真ん中で、まだ知られていない「みんなが気になるアレの裏側」を知りみんなでカンパイしながら、福岡について再発見する授業です。

今回は、住んでいる人も、訪れた人も「福岡っていいね!」と言わせてしまう、この街の不思議、あなたがまだ知らない「福岡の魅力の源泉」を発掘していく授業です。先生は、福岡へ移住して4年になる「福岡移住計画」を立ち上げた須賀先生とともに、福岡の歴史も文化も知り尽くしているだろう「福岡市博物館」の有馬館長に「福岡の魅力の地層」を伺っていく対談授業。

テンジン大学ホームページ 授業案内より抜粋 http://tenjin-univ.net/class/18843/



カンパイしながら授業を受けれるなんて楽しそうですね〜。きっと館長は、いつもより更に饒舌に「上書き都市」「都市福岡をキワめる」を語られるでしょう(笑)

11月26日(土)には、テンジン大学の予習にぴったりの市史講演会「空の福岡、海の福岡-近代都市福岡の来歴を語り直す-」も開催されます。参加したアナタには、きっと新たな福岡を発見できるはず!



ちなみに市史講演会のバナーで使用されている右側の図。館長ブログでも話題にされていますが、前田虹映が昭和10年代に福岡市の観光図です。よーく見ると、当時の福岡市役所などの建物や、車、電車、飛行機などの乗り物が描かれています。


前田虹映「観光乃福岡市」(原画、福岡市博物館所蔵)

こちらの観光図は、現在公開中の「大正・昭和の福岡市-アロー号とその時代-」で実物をご覧いただけますので、直接見ていろいろ探してみてください。(私は自宅周辺の○○山周辺を探してみました♪)

「市史講演会」「大正・昭和の福岡市-アロー号とその時代-」「テンジン大学」は、まさにお得な3点バリューセット!ぜひバリューセットを満喫してください〜。



posted by いわさ


2016年11月14日月曜日

福岡市史講演会「空の福岡、海の福岡」を開催します!

福岡市史編さん事業の一環で、毎年開催している「福岡市史講演会」。今年は「空の福岡、海の福岡」と題し、空と海というふたつの視点から福岡の100年を振り返る講演会を、11月26日(土)に開催いたします。

「空」…じつは戦前の福岡って、たいへん先進的な航空都市でした。航空事業が花開いた時期、福岡が重要な役割を担ったわけを探ります!
「海」…戦後、大都市では続々と臨海部に巨大な工場地帯が建設されていきました。でもそうはならなかった福岡市は、いったいどこに行こうとしていたの?

現在の福岡がどのように今の姿になったのか、その足跡をご一緒にたどってみませんか。ふだん見ている街の景色が、違って見えてくるかもしれませんよ。


  
【日時】 平成28年11月26日(土曜日)13時30分~16時30分(予定)
      当日12時より入場整理券を配布します

【場所】 福岡市博物館 1階 講堂

【料金】 入場無料 ご希望の方のみ資料代100円

【申込】 事前申し込み不要 定員230名

【プログラム】
■ 講演 「戦前期における民間航空の発展と福岡市」
講師: 柴多 一雄 (長崎大学名誉教授/福岡市史編集委員会 近世専門部会部会長)

■ 講演 「戦後期の福岡市政における臨海部開発の計画」
講師:石橋 知也 (福岡大学工学部社会デザイン工学科助教)

■ セッション 「近代都市福岡の来歴を語り直す」
柴多 一雄・石橋 知也
 司会:有馬 学 (福岡市博物館長/福岡市史編集委員会委員長)

【問い合わせ先】 福岡市博物館 市史編さん室 092-845-5245

【チラシPDF】 http://www.city.fukuoka.lg.jp/shishi/pdf/lecture12.pdf

【福岡市史ホームページ】 http://www.city.fukuoka.lg.jp/shishi/

posted by 谷

http://museum.city.fukuoka.jp/topics/fukuoka_kindai.html

2016年11月10日木曜日

【参加無料】アロー号100年記念ワークショップ「機械遺産・アロー号の魅力を探る」開催!

1916年(大正5)年に完成した現存最古の走行可能な国産自動車アロー号。2009年(平成21)年に機械遺産に登録されたアロー号の魅力をさぐるとともに、最新の3次元計測によって得られた成果を発表する、ワークショップを開催します。
 

3D計測中のアロー号
 
100年の時を超え、デジタル化!
 
本邦初公開!3Dデータを駆使して生み出された、ミニチュアアロー号(仮)
 
さて、3D計測で得られた結果とは結果はいかに・・?参加無料、事前申し込み不要!皆様のご参加をお待ちしております♪
【日 時】
平成28年11月20日(日)14:00~16:00(開場:13:30)

【場 所】
福岡市博物館1階 講堂
 
【講 師】
吉田敬介(九州大学大学院工学研究院教授)
本田浩二郎(福岡市博物館主任文化財主事)
長澤潔(昌運工業株式会社取締役)
 
【申 込】
不要

Posted by たかむら

2016年11月9日水曜日

日本最古の走る国産自動車アロー号は100年を超えてもまだまだ走る!「走る!アロー号」イベントを開催しました

「TAKE OFF ふくおかの近代」は福岡が九州を代表する都市へと成長した飛躍の100年を描き出す福岡市博物館&福岡市史編集委員会のコンテンツシリーズです。

関連イベントの第一弾として、去る10月23日(日)、「走る!アロー号」と題し、今年で製作後100年を迎える現存最古の国産自動車アロー号のエンジンをかけ、福岡市博物館前庭を走らせるイベントを行いました。

イベント当日の朝はあいにくの雨・・・なんとアロー号のボディの素材には紙と漆が含まれており、品質保持のためにも雨天の場合イベントは中止となります。開始予定時刻の13時半まで、開催が危ぶまれる状況が続きました。皆の思いが通じたのか、午後には朝の雨がうそのようなお天気!無事イベントを開催することができました。

アロー号、レッドカーペットの上にお目見えです!

非常に多くのお客様にお越しいただきました!
 
注目を浴びつつ、軽やかに走り始めるアロー号。エンジン音にノスタルジーを感じます。


結構速い!瞬く間に小さくなっていきます。

無事一周を終え、温かい拍手に迎えられました!

大仕事の後は、ゆっくりクールダウン!

天候が危ぶまれる中にも関わらず、アロー号の雄姿を見に来てくださった皆様、ありがとうございました!

11月19日(土)~12月25日(日)開催の、特別展「大正・昭和の福岡市―アロー号とその時代―」では、アロー号製作の経緯や、江戸時代から明治・大正・昭和時代の乗り物の変遷、福岡市の都市発展に関する資料などを展示します。「第28回新収蔵品展」も同時開催!会期中は200円の入場料で、福岡市博物館のすべての展示室をご観覧いただけますので是非お見逃しなく!

コンテンツシリーズ、「TAKE OFF ふくおかの近代」では今後も機械遺産・アロー号100年記念ワークショップ等、関連イベントを実施予定です。詳しくは下記ホームページをご覧ください。

http://museum.city.fukuoka.jp/topics/fukuoka_kindai.html



Posted by: たかむら