想像してみましょう。あなたが戦国武将で、戦地に赴くとする。どんな武具に身を包むでしょうか?戦国武将の甲冑は実にさまざまで目を引くものが多いですよね。よく見ると結構ファッショナブルなものが多かったりします・・
どれが良いかはまだ決めかねているのですが、私にはこれだけは絶対戦地には身に着けていきたくない!と断言できるものがあります。それは・・・
表題にある、銀大中刳半月脇立頭形兜!!
博物館勤務をはじめて一か月の浅い知識で申し上げるのもなんですが、暫定トップの逸品です!
企画展示室に入ってすぐに目に飛び込んでくるこの勇壮な兜!はっと息を飲むかっこよさではあるのですが、こんな逸話がございます。この兜の持ち主、黒田一成という武将がこの兜を戦地で身に着けていたところ、その巨大な脇立(角みたいになっている部分ですね!)を旗指物(甲冑武者が背中に差して目印とする旗や飾り)と勘違いされ、大砲を撃ち込まれたと・・・
戦国時代の武将は、こうして大いに目立つ武具を身に着け、逃げも隠れもしない勇敢さを誇ったといわれております。小心者の私にはとても着こなせません!
戦地ではこれほどに勇敢だった一成。でもその実は、馬をこよなく愛する穏やかな性格だったと伝えられます。その人柄がしのばれる名宝を多数展示しております。
福岡藩筆頭家老三奈木黒田氏展2は6月5日(日)までの企画展示ですので、お見逃しなくご覧ください!
http://museum.city.fukuoka.jp/exhibition/468/
Posted by たかむら
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