2017年3月24日金曜日

フィンランド展、大盛況のうちに閉幕!次は「世界遺産 ポンペイの壁画展」です♪

3月20日(月・祝)をもちまして、フィンランド・デザイン展は無事閉幕しました。沢山のご来場、誠にありがとうございました!

次の特別展は、4月15日(土)から開催される、「日伊国交樹立150周年記念 世界遺産 ポンペイの壁画展」です。

ポンペイ遺跡の出土品の中でも、高い人気を誇るに焦点を絞り、その役割と、絵画的価値を紹介する当展覧会。

貴重な壁画の数々を見ていると、ポンペイの人々がいかに高水準の生活を営んでいたかが分かります。集まって催し物を見に行ったり、学校に通ったり、大衆浴場に行ったり。町には、水道・下水などのシステムも整っていました。その当時、日本はなんと弥生時代!随分と文化の違いがあったようですね。

2000年近くも火山灰の下にあったにも関わらず、彩やかに残されている“奇跡の壁画”。その中でも、今回の展覧会の目玉はこの壁画、「赤ん坊のテレフォスを発見するヘラクレス」です。


《赤ん坊のテレフォスを発見するヘラクレス》後1世紀後半 ナポリ国立考古学博物館蔵 
©ARCHIVIO DELL’ARTE - Luciano Pedicini / fotografo


日本初公開!イタリア国外に持ち出されるのも初!ポンペイレッドを基調とした、美しい壁画の数々を是非会場にてご堪能ください♪

Posted by 博物館広報

2017年3月21日火曜日

“”たのしい”,“かわいい”からのコトおこし  その2 3月23日(木)

博多湾岸《金印ロード》資源活用プロジェクトのミッションの一つに、「地域の歴史や文化の魅力を、世界に発信する!」ということがあります。

そのために、福岡・博多の歴史・文化資源の言語情報を、英語などの外国語に「翻訳」していこう………と、思ってたんですけど(いや、翻訳作業もしてるんですけど)。

地域の文化を紹介する、国際的な発信力のあるメディアを生み出していくには、言語の翻訳以外にも、いろいろ考えなきゃいけないことが分かってきました。

そこで。

「世界が訪れたくなる福岡を考える90分 
〜しま・くらし・れきしとアーティスト、クリエイターの幸せな関係がインバウンドを呼び込む?!」
と題したセミナーを開催することにしました。


日時:3月23日(木) 15:00〜
場所:福岡市博物館 多目的研修室

ここで紹介するのは、岡山県真鍋島の事例(リンクは閲覧注意!島の公式的なPRページですが、猫さん好きにはたまらない状態になってます)。

こちらは、ふくおかのしまにゃんこ(福岡市・小呂島で撮影)

この島は、外国人、とりわけフランスからの旅行者がとても多いのです。
なんでかといいますと、2010年、フランスの画家フロラン・シャヴエさんが、真鍋島に滞在して描きためたイラストの作品集をフランスで発行したのです。
すると、彼の作品に魅了された人たちが、はるばる真鍋島までやってくるように…。

この作品集、現在、英語版、スペイン語版も発行されていまして、
欧米圏にじわじわと真鍋島ファンを増やしています。

ええっ、とーぜん、わたくしも、某大手通販サイトを通じて、フランス語版作品集を手に入れ実際みてみました(洋書を手配するなんて、学生時代以来だ…)。

か・わ・い・い・ぃ・ぃ・ぃ・ぃ〜〜
た・の・し・い・ぃ・ぃ・ぃ・ぃ〜〜

描かれているものは、海辺やしまのくらしを目にしやすい、福岡・博多の人たちにとっても、すっごく身近なものばかり。
でも、画家の目をとおして、画家の手で表現されると、身近なふつうの暮らしの魅力がずーんと伝わってくるのです。

そんなわけで、地域の歴史や文化を、世界にむかって発信していくには、アートやクリエイティブの影響力もすごく大きいんだと思い至った次第。

セミナーでは、真鍋島でシャヴエさんと親しくしていた人たちにおこしいたいだき、
作品集の影響などをお話いただきます。

セミナー平日の昼間の開催ですが、地域おこしや歴史観光にご関心のある方、
また、アートや、イラスト等のクリエイティブのお仕事をしている方や、将来携わってみたい方、ご参加お待ちしています。(事前のお申し込みは不要です)


このセミナーは博多湾岸《金印ロード》資源活用プロジェクトの一環として行いました。
文化庁の「平成28年度 地域の核となる美術館・歴史博物館支援事業」の採択事業です。


博多湾岸《金印ロード》資源活用プロジェクトについてはこちら


posted by shanshan



2017年3月19日日曜日

“”たのしい”,“かわいい”からのコトおこし  その1 3月20日(月・祝)


3月20日(月・祝)、福岡市博物館の講座室1を会場として、「こども文化セミナー」を行いました。

ゲスト講師は、北海道を拠点にして活動する絵本作家
なかいれいさんとけーたろうさん。

そして、ファシリテーターとして福岡テンジン大学学長
岩永真一さん、呼んじゃいました〜。

なかいれいさんとけーたろうさんのお二人は、札幌で「おばけのマール」という絵本シリーズを刊行されています。




この主人公の、おばけのマールがっ!
か・わ・い・す・ぎ・っ (*>ω<*) (*>ω<*) (*>ω<*)    !!!

おばけのマールの活躍する場は、札幌に実在する美術館、科学館、図書館だったりします。
だから、絵本をめくる人は、マールといっしょに札幌のミュージアムやライブラリーを訪ねたような気持ちにもなれます。

マールの絵本を読んだ子どもたちは、札幌のまちのことが大好きになるんじゃないかな。

こどもの世界によりそう、かわいい造形、たのしい物語が、
こどもの心をおどらせ、こどものまなざしをまちにひろげ、こどもの未来をひらく。

そんな仕組みをつくり、動かしていくことは、いわゆる「こども業界」だけじゃなく、社会のすべての側面において、求められていると思うのです。

というわけで。
3月20日(月・祝)、連休最終日のたそがれ時に、セミナー(と題してしまいましたが、後半はワークショプ)やりました。



なお、当日は、13:30〜、および14:00〜、
福岡テンジン大学 with 福岡市が取り組んできた「ふくおかのれきし絵本」紙しばいバージョンの読みきかせも、博物館1Fのみたいけんラボで開催されました。





福岡市博物館は、授乳室等を設け、十分とは言えないけれど、小さなお子さんたちも楽しく過ごせるよう、つとめています。
今後も、小さいお子さんも楽しくすごせるよう、さまざまな取組みをしていきますので、お子さん連れでも安心してお越し下さいね。

★ この記事は、2017年3月19日11時ごろにアップしたのち、3月21日14:30頃 編集しました。






このセミナーは博多湾岸《金印ロード》資源活用プロジェクトの一環として行いました。
文化庁の「平成28年度 地域の核となる美術館・歴史博物館支援事業」の採択事業です。


博多湾岸《金印ロード》資源活用プロジェクトについてはこちら




posted by shanshan(かわいいは正義)















2017年3月14日火曜日

へし切長谷部展示を振り返る③

へし切長谷部の展示に付随するもろもろを振り返る連載、忘れたころにやってくる第3回目は、観覧者の皆様に大変人気の高かった「福みくじ」などについてお話ししたいと思います。

福みくじ
福岡市博物館の収蔵品を、ユニークに紹介した“福みくじ”。皆さまは試してみられましたか?福岡市博物館のスター選手、「金印」をテーマとした“なこ吉”はもちろん、




博物館のある百道浜も舞台となった、歴史の大イベント・元寇をテーマにした“モン吉”。
(内容はかなり”凶”チックです・・)



大人気の“へし吉”、“にほ吉”と、所蔵物にちなんだ楽しい各種運勢が好評でした♪

 

あなたはなに吉でしたでしょうか・・?




全12種類並べたらこんな感じ!
内容はもちろんさい銭箱に到るまで全て学芸員の手作りでお届けしておりました!



このウィットに富んだ福みくじは、2月21日(火)から公開中、「西中島橋界隈」担当、宮野学芸員が心を籠めて執筆しております。福岡の昔と今を、西中島橋界隈という一地区を切り口に豊富な資料を用いて鮮やかに紹介した展覧会です。是非ご観覧ください。
http://museum.city.fukuoka.jp/exhibition/488/


 福みくじを通じてよせられた、福岡城整備基金への募金額総額はなんと・・・
214万3349円!
皆様、誠にありがとうございました☆


おかげさまで三の丸スクエアのへし切長谷部芳名板がプレミアムバージョンに!

その他
最終日にコラボ缶バッジに封入しておりましたメッセージカード,お気づきいただけましたでしょうか?
へし切長谷部と日本号の位置に注目!

リーフレット「また、会えたね」

カード「また、いつか」

へし切長谷部が右から左へ立ち去っている!?

立ち去っているへし切長谷部は、また来年・・ということになりますが、日本号は常設展にて常時ご観覧頂けます☆ 長くなりそうですので今回はこの辺で・・・

Posted by 福岡市博物館広報

2017年3月12日日曜日

楽しい! 能楽ワークショップ

昨日(3月12日)は、博物館で能楽ワークショップを行いました。

11:00からの回はこんなかんじ

はじまりは、本格的な舞囃子(能面・装束を着けずに紋服で演目の後半を演じる形式)から


能の楽器などについて、レクチャーがあったり
狂言の所作を一緒に体験したり
能面をつける体験をしたり

とても楽しい1時間でそた。

14:00からは、2回目を開催。
小さいお子さんとご一緒のご参加の方もたくさんいらっしゃいました
英語の通訳さんの活躍のおかげで、外国の方にも楽しんでいただきました。

これからも、能楽をみなさんで楽しむ催しにとりくんでいきたいと思っています。

★ この記事は、3月12日13時ごろにアップしたのち、同日夜 編集しました。



このワークショップは博多湾岸《金印ロード》資源活用プロジェクトの一環として行います。
文化庁の「平成28年度 地域の核となる美術館・歴史博物館支援事業」の採択事業です。


博多湾岸《金印ロード》資源活用プロジェクトについてはこちら

posted by shanshan




2017年3月10日金曜日

つながる地域の核

6年前の3月11日、あなたと、あなたの大事な人は、どうしていましたか?

12年前の3月20日、あなたと、あなたの大事な人は、どうしていましたか?

災害の多いこの国では、ある時、突然、日々をすごしてきた住まいを失い、先祖代々くらしてきた土地から離れることを余儀なくされる人がいます。

想いを寄せるものの多くを、そこにのこしたまま。

*****

博多湾岸《金印ロード》資源活用プロジェクトは、国(文化庁)の「地域の核となる美術館・歴史博物館支援事業」採択事業です。
全国には、同じ支援を受けて、「地域の核」となり、地域の絆や活力づくりの一端を担おうとしているミュージアムがたくさんあります。

その1つ、福島県立博物館では、2つの展示が開催されいます。
1つは、「震災遺産展 〜6本の年輪〜」、
もう1つは、「アートで伝える 考える 福島の今、未来展 at Fukushima Museum」
(いずれも平成29年4月11日まで)

同博物館には、現在、「ふくしま震災遺産保全プロジェクト」と「はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト」の実行委員会事務局がおかれています。
両実行委員会は、福島県内のミュージアム、大学、文化施設、NPO法人などから構成され、「ふくしま震災遺産保全プロジェクト」では、東日本大震災を地域の歴史として共有し次世代に伝えるために、「はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト」では、福島の文化・歴史・自然の豊かさを再発見し、福島が抱える課題を共に考える場を生み出すために、さまざまな事業に取り組まれてきました。その成果を紹介する展示が行われているのです。

博多湾岸《金印ロード》資源活用プロジェクトは、2つのプロジェクトから、その内容を紹介する資料を送っていただきました。

3月11日のシンポジウム「玄界島が伝えるもの ―震災と地域の文化」では、この資料を参加者のみなさんにお配りし、あらためて東北の再生を祈念したいと思います。

*****

歴史を編む、
ものに歴史を見出しそれを守る、
人々に受け継がれた営みを記す、
アート表現を支える、
そして、時には、危機的状況にさらされた地域コミュニティの、記録と記憶のバックアップを果たす―
ミュージアムが、社会の余裕の産物としての存在に甘んじるのではなく、人々と地域の活力の源泉となるために、わたしたちは何をしていくべきなのか、これからも多くの仲間たちとともに考えつづけていきます。

福岡市博物館では、玄界島の今むかしがわかる写真の展示を開催中


posted by shanshan






















2017年3月7日火曜日

学芸員レポート~その10~

「かもめシアター」ができるまで

フィンランド・デザイン展の会期も残り少なくなってきました。
担当学芸員としてはオープンしたのが遠い昔のような気がして、柄にもなくちょっとセンチメンタルな心境の今日この頃・・。

さて、今回は展覧会場の中に設けた「かもめシアター」についてお話しましょう。
写真のように白布を幕のようにして円形に囲ったスペースです。


ここではアルヴァ・アアルトやエーロ・アールニオなどの名作椅子に自由に座りながら、大橋香奈さんの素敵な音楽・映像をお楽しみいただけます。
横にはフェルト人形作家YOSHiNOBUさんによるかわいい動物たちもいます。


実はこのスペースができるまでには、担当学芸員と展示施工業者さんとの間に交わされた様々なやりとりがあったのでした。(以下はある日のやりとりです)

(学芸員)  「アール(曲線のこと)の木パネルで円形スペースができませんかね~♪」
(業者さん) 「できますけど予算オーバーしますよ。」
(学芸員)  「ガガーン!」
(業者さん) 「多角形にして円形に近づけたらどうでしょう・・」
(学芸員)  それじゃ雰囲気が重くなるし、だいいち美しくないじゃないですか。今回は完璧な円   
        じゃなきゃダメなんです。ダメなんだああ~」
(業者さん) 「・・・。」
(学芸員)  「そうだ!布にしたらできるのでは?防炎処理込みで。」
(業者さん) 「ええ~マジですか?やったことないですが工場と相談してみましょう。」

こうして学芸員のゴリ押しと業者さんのすばらしい技術力で実現したのが「かもめシアター」なのでした。業者さんありがとう。最後に一句。
「北欧の 静かに泳ぐ 白鳥(しらとり)の 水面の下は 激しかるらむ」(おそまつでした)

主担当学芸員:すえよし