2016年5月4日水曜日

【魔女の秘密展】記念講演会を開催しました!

展覧会の会期も折り返し地点を迎えた「魔女の秘密展」。今日は、先日開催しました記念講演会について、ご報告したいと思います。

まず、4月16日(土)には『逆説の日本史』シリーズで知られる作家の井沢元彦氏を講師に迎え、「逆説の世界史-ヨーロッパ魔女裁判編-」と題して、ご講演いただきました。


魔女裁判を、ヨーロッパの文化や歴史に則して見るだけでなく、日本との比較を通して、本質に迫ろうというお話は興味深く、例えばヨーロッパと日本では死後の世界観が異なるため、社会不安が広がった時、宗教や権力者が責任転嫁する対象は、ヨーロッパでは人間(魔女)で、日本では怨霊であったというお話は、より身近な日本との比較を通して魔女裁判の本質を垣間見たような気がしました。

つぎに、4月30日(土)“ワルプルギスの夜”当日には、占星術研究家で本展スペシャルサポーターの鏡リュウジ氏に「現代に生きる魔女たちと魔法の世界」と題して、ご講演いただきました。


イギリスでは現在も魔女は身近な存在で、ロンドン・大英博物館のそばには魔女の専門書店があり、自ら「魔女」と名乗る人たちがいるそうです。そういった現代の魔女たちは自然と人間との関係を見直し、自然との調和を大切に魔女的な生き方をされているとのこと。この点は、古くから自然に畏敬の念をはらってきた日本人の自然界に対するスタンスと相通ずるように思いました。

ゴールデンウィークもいよいよ後半戦に突入。この機会に是非「魔女の秘密展」にご来場ください!

Posted by 学芸 高山

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