2017年9月29日金曜日

「女原」「宇田川原」ってなんて読む?―「市史だより Fukuoka」23号頒布中

市史編さん室では、「市史だより Fukuoka」という広報誌を発行しており、毎号、福岡市内の「どこか」を対象に、その地域の歴史を掘り下げる特集を組んでいます。


「市史だより Fukuoka」第23号表紙
最新号の「市史だより Fukuoka」第23号表紙

 このブログでもお知らせ中の、10月7日(土)開催予定の「第13回 福岡市史講演会 遺跡からみた福岡の対外交流」では、福岡市の西部地域(西区・早良区・城南区)の遺跡の話題が中心となりますが、「市史だより Fukuoka」最新号でもタイムリーに(?)、西区の地域の特集を組んだばかり。今、福岡の西がアツイ!

 23号の特集記事は「東西をにらむ峰 ―女原・徳永・飯氏・千里・宇田川原―」と題しています。
…副題は西区の町名ですが、全部読めましたか?

 女原(みょうばる) ・ 徳永(とくなが) ・ 飯氏(いいじ) ・ 千里(せんり) ・ 宇田川原(うだがわら)

と読みます。JR筑肥線・九大学研都市駅~周船寺駅の南に位置するエリアです。


福岡市域図
このへんの…

福岡市西区・周船寺周辺地図
このあたり!

エリアを俯瞰すると、高祖山からのびる尾根が枝分かれして、北に向かっててのひらを広げているようにも見えます。「市史だより Fukuoka」第23号では、この特徴的な地形が、歴史のなかでどのような役割を果たしてきたのかを振り返っています。

それにしてもこのエリア、少し歩いてみただけでも、古墳がいっぱい…

公園整備された山の鼻1号墳
公園整備された山の鼻1号墳や
兜塚古墳
山中にある兜塚古墳や
若八幡宮古墳
若八幡宮古墳などなど
 
路地に入れば記念碑やお地蔵さまもたくさん…

西区徳永・庚申塔
福岡前原有料道路を背に立つ庚申塔(徳永交差点近く)
西区飯氏の庚申塔。昔から往く人を見つめてきたのでしょうか
表紙を飾る案内板のおとなりにも、実は庚申塔が(飯氏)
徳永・上谷池近くの地蔵尊
徳永の上谷池をみつめるお地蔵さま
西区千里や宇田川原で見かけたカササギ。かわいい
そういえば、千里や宇田川原ではよくカササギを見かけました(3月ごろ)


そんな感じで、豊かな自然と長い歴史を持つエリアです。その歴史のほんの一部ではありますが、「市史だより Fukuoka」第23号では紹介しています。遺跡や路傍の神仏については、簡単なMAPなども掲載していますので、秋の散策のお供にいかがでしょうか。

「市史だより Fukuoka」はPDFファイルでも閲覧いただけますが、印刷物でご覧になりたい方は、第9号からのバックナンバーを福岡市博物館(1階・ミュージアムショップ横のラック)に置いていますので、どうぞご利用ください。

ぜひ、10月7日(土)の福岡市史講演会ともども! よろしくお願いいたします。

【関連リンク】
福岡市博物館 イベント案内 http://museum.city.fukuoka.jp/topics/kouen.html
「新修 福岡市史」ホームページ http://www.city.fukuoka.lg.jp/shishi/

(posted by たに)

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