遺跡へのまなざし
千か所超の遺跡がある福岡市では、その都市化とともに多くの発掘調査がおこなわれてきました。特に行政の文化財保護体制が確立していくここ50年間の発掘調査の進展にはめざましいものがあります。福岡のみならず、日本史や世界史上の重要な発見も少なくありませんでした。これまで10回開催した「ふくおか発掘図鑑」の展示ではそのような営みや発見の一端を紹介してきました。
その萌芽は近世から近代に本格化する考古学的な取り組みにあります。偶然発見された遺物などを考証し、遺跡の性格や地域の歴史を追求する、遺物や遺跡へのまなざしが高まっていく時代です。考古学的な発掘調査もおこなわれるようになりました。
今回の展示では、そのような黎明期の考古学を中心に紹介します。
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