わたしが福岡市立博物館を訪れたのは、たまたま取れた茨城空港発福岡空港行きの便が安かったからと言う理由と、オンラインゲーム「刀剣乱舞」がきっかけだった。
「刀剣乱舞とコラボします」と聞き、実物の日本号とへし切り長谷部を見たくなったのだ。
2017年1月に初めて福岡市立博物館を見た第一印象は「建物が高い!思ったより大きい!」だった。
館内に入ると、さらに驚いた。
階段が広い。展示スペースが広い。
「日本号もへし切長谷部もすぐ見られるよねー」と思っていた私は、
広さと大きさにビビりまくった。目立つところにいる長谷部と日本号は、広い館内で広々とくつろいでいるようにみえた。
日本号、へしきり長谷部と来て、印象的だったのは、たまたま観た展覧会で、館長が案内をしているところに居合わせたことである。
わからない質問がくると気軽に学芸員に尋ねる姿に驚いた。親しみやすい館長で、だからこそ、刀剣乱舞とのコラボが実現したのではないか、と感じた。
刀剣以外にも興味深い展示があった。ほとんどの作品は撮影可能で、かなりの枚数を撮り納めたのだが、その中には撮影禁止の屏風があった。それとよく似た屏風を、茨城県水戸市の徳川ミュージアムの春の展覧会で見かけ、不思議なこともあるものだと思った。(以下の2点は徳川ミュージアムで撮ったものである)
それにしても、接点が見えない。福岡市と水戸市ってつながりあったっけ?!燭台切光忠のあるじとへしきり長谷部のあるじに全く接点が見えない。
誰か、あの屏風に込められたヒストリー、謎を解明してもらいたいものだ。
水戸市と違っていつまでも日の高い福岡市の日の光に惑わされ、私は時間を1時間ほど読み間違えていた。福岡は茨城よりも日没が遅い。そのことに驚きながら、博物館をあとにした。
福岡は広い。そして、福岡市立博物館には今度ゆっくり来よう。
いつの日か、福岡の地をふたたび訪れる時がきたら、今度はゆっくりと、展示を見てみたい。
今度は、がいつになることやら。