新年あけましておめでとうございます。
令和4(2022)年の干支は寅。
常設展示室内では、新春特設展示として、福岡市博物館が所蔵する「とら」にちなんだ資料を展示しています(2月6日(日)までの予定)。
そのうちの1点。
かわいらしい虎の絵が描かれた色紙には、こう記されています。
「若いくさ 今年の正月は とらじゃった」
これは、五七五の句形をとった「博多にわか(一口にわか)」のオチなのですが、意味がわかりますか?
※「博多にわか」とは?半面を着け、博多弁で会話し、会話の後に地口のオチをつけて、話を決着させるもの。日常生活や世相を反映させたものや温かいユーモアに包まれた内容のものがあります。(博多仁和加振興会事務局HPより)
「こんなの、解説するほうが野暮だよ」という学芸課長のお言葉ですが、
博多にわかに親しんで育ったわけではない県外出身の私にとっては難解・・・
私と同じように「意味がわからない」というあなたに、こっそり教えますね。
標準語になおすと・・・
そりゃわかいよ 今年の正月は (歳を)とらなかったからね
となります。
「とら」に干支の「寅」と、歳を「とら」ないをかけています。
また、昔は誕生日ごとに歳をとるわけではなく、お正月が来たらみんな一歳ずつ歳をとっていた(いわゆる数え年ですね)、という背景もあるんですね。
なるほど~!!
あ、よかった。すっきりしましたか?
この他にも普段は見られない「とら」に関する資料を展示していますので、是非、福岡市博物館へお越しくださいませ。(FUK)
※今回紹介した資料は、「色紙「にわか 若いくさ 今年の正月は とらじゃった」」田中龍一資料(追加分)2008P3307です。