2015年11月1日日曜日

元祖と新 二つの「奴国展」

今から40年以上前の1972年、福岡市が政令指定都市になりますが、それを記念して開催された特別展が『奴国展』でした。今回の展覧会名称に「新」を冠しているのはそのためです。

「元祖」奴国展はまだ福岡市に博物館がない時代で、百貨店で開催されていますが、当時としては空前の規模の展覧会でした。その企画担当者が夕刊フクニチ新聞報道部の記者であった板橋旺爾氏(西南学院大学、元読売新聞西部本社編集委員)です。氏は『奴国発掘』という連載記事を一冊にまとめた本も出されています。

「元祖」奴国展(左)と新・奴国展(右)

さて、今度の11月3日には『奴国シンポジウム』を開催いたします。奴国について様々な視点からお話しいただく4本の講演のほか、板橋氏にコーディネートいただいてパネルディスカッションをおこないます。文化の日に、日本の原点にも通じる奴国の文化について考えてみましょう。

【イベント案内】
開館25周年記念特別展関連企画

『奴国シンポジウム』
平成27年11月3日(火・祝) 福岡市博物館講堂 申込不要(定員240名) 受付9:30~

○ご挨拶と趣旨説明(10:00~10:15)
有馬学(福岡市博物館館長)

□講演1(10:20~11:10)
下條信行氏(愛媛大学名誉教授)       「東アジアと奴国」

□講演2(11:10~12:00)
深澤芳樹氏(奈良文化財研究所・天理大学)  「弥生文化と奴国」

●昼休み(12:00~13:00)

□講演3(13:10~14:00)
常松幹雄氏(福岡市文化財部)        「奴国発掘」

□講演4(14:00~14:50)
吉田佳広氏(春日市教育委員会)       「奴国の首都」

●休憩(14:50~15:00)

■パネルディスカッション(15:00~16:30)
コーディネーター 板橋旺爾氏(西南学院大学・元読売新聞西部本社編集委員)

学芸課:森本

0 件のコメント:

コメントを投稿