実は、使い方がわからないモノもたくさんあるってご存知でしたか?
只今公開中、企画展示室3「わからないモノの考古学」では、こうした「わからないモノ」を中心として資料を展示しています。
わからないモノの使い方を、色んな方向から想定し、想像(妄想?)し、検討を重ねる。
わからないからこそ面白い。それが考古学という学問の楽しさのひとつだと言えますね。
考古学者でも「わからないモノ」たち。
「これって、もしかしたらこういう使い方をするんじゃない?」
など、みなさんの考え方を教えていただきたく、展示室内にアンケート箱を設置しています。
そこに寄せられた「わからないモノ」の正体に関するご意見を、一部ご紹介しましょう。
一番ご意見が多い、「滑石製双子形容器」について一部を抜粋します。
滑石製双子形容器 |
・「パレットの絵の具を出すところ」
ちょうどよく色材を出せそうなくぼみがあり、へき画などに使われてそうだから
→少なすぎず、多すぎず適量の絵の具を出せそうなくぼみの大きさですね。このご意見はポンペイの壁画展からインスピレーションを受けられたのでしょうか?
・「一輪挿し(二輪挿し?に違いない!!)」
片方にレンゲの花、もう片方にシロツメ草の花。並べて机に飾ったらきっとステキだからです。当時から生活にちょっとしたゆとりやいやしがあったのでは?カフェのテーブルにちょっと小さなお花を生けてあったりしますけど、きっとそのハシリではないかと思われます。
→おしゃれな生活。あこがれます。
・「ままごとの道具」
いつの時代も同じではないでしょうか?
→雛道具、というミニチュアのままごと・飾り用の道具が日本ではいろいろと作られていますよね。
・「祭祀具」
→どんなおまつりに使われたか・・・それが知りたいところです。
みなさん、担当者も思いつかないようなたくさんのご意見ありがとうございます!
アンケートボックスを開けるのが、最近の楽しみです。
まだまだ期間中はずっとご意見を募集しておりますので、ぜひ企画展示室へお越し下さい♪
Posted by 福薗