2018年6月26日火曜日

浄土九州展ブログ 西方に極楽あり その6

お坊さんライブシアター 


きのうは週休を利用して佐賀県多久市の浄土宗専称寺(せんしょうじ)に行ってきました。
不勉強で知りませんでしたが、歴史を遡れば行基(ぎょうき)創建と伝え、室町時代に九州の覇権を大内氏と争った武将・少弐政資(しょうにまさすけ)のお墓もある由緒あるお寺だそうです。もちろん少弐氏のお墓にもお参りしましたが、この日の目的は法要のあとにおこなわれるライブシアター「お釈迦さま一代記」です。

どんな催しかというと・・
数人のお坊さんたちがスクリーンに映し出される映像と音楽に合わせて台詞を読み、お釈迦様の生涯を物語るというもの。


正直言うと、スライドショーに台詞がついただけの、素朴なものだろうと少しなめていました。しかし、実際は本堂の中にPA機材を持ち込んでの、まさに本格的な「ライブ」でした。

「アーナンダよ、すべての物事は縁によって転変するのだ・・」

生で発せられる声は迫力満点です。
それもそのはず、お坊さんは日ごろから読経で喉を鍛えられ、難しい仏教の教えも深く理解しておられるから、こちらにも伝わってくるものがあります。


映像に合わせて時々スモーク(!)が出たり、バイオリンの生演奏もあったりします。童心に戻って紙芝居を見ているようなドキドキ感がたまらない、あっという間の一時間でした。

浄土九州展では関連イベントとして、このライブシアターを何と2回も上演していただきます。

1回目は9月30日(日)「法然上人・聖光上人一代記」
2回目は10月14日(日)「浄土教の視点から お釈迦様一代記」

いずれも博物館多目的研修室にて14:00からとなっております。
ぜったい面白いので、ぜひ見に来てくださいね。

Posted by 末吉(浄土九州展担当学芸員)

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