2018年9月25日火曜日

浄土九州展ブログ 西方に極楽あり その19 「おもしろ仏教講座」講座

展覧会が何とか無事にオープンして1週間が過ぎました。この間、個人的には城南区市民カレッジの出張講座(18日)、笑い飯哲夫さんによる「おもしろ仏教講座」(20日)、毎週水・金のギャラリートーク、となかなか濃密な時間を過ごしています。

中でも「おもしろ仏教講座」は文字通りおもしろくためになる内容で、しかもかなり時間をオーバーしてしゃべっていただいて、あれで2000円(展覧会鑑賞券込み)は明らかにお買い得でしたね。

でも、呼んでおいて言うのも何ですが、僕はお笑い芸人さんとか特別に関心があるわけではないし、当日まで哲夫さんの漫才も見たことがありませんでした。(ただし、小学生の頃近所のスーパーに、ザ・ボンチが来たのを見に行ったのはしっかり覚えています。)

それではなぜ呼んだのかというと、たぶん10年くらい前にサブカル通の同僚M野学芸員が、「末吉さん、奈良県出身の芸人で笑い飯哲夫って知ってます?」と聞いてきたのがそもそもの始まりだったように思います。その時は「知らんけど・・へえ~そんな人いるの。」という感じでした。

しかし時は流れて昨年、浄土九州展のイベントで誰か有名人を呼ぼうと考えていた時でした。

同僚のM本学芸員が担当した「よみがえれ!鴻臚館(こうろかん)展」の資料返却で関西に出張し、たまたま乗った大阪御堂筋線の車内で、大念仏寺でおこなわれる哲夫さんのイベント広告を見て、「これや!」とひらめいたのでした。

ウィキペディアで調べると哲夫さんの実家は僕の実家と結構近く、奈良国立博物館の文化大使にもなっていることがわかりました。そして、浄土九州展のコンセプトも肌感覚でわかってもらえるはず、と確信したのでした。

これはまさに哲夫さんも漫才で言っていた、「因縁(いんねん)」というやつに他なりません。

M野さんの話×奈良出身×浄土九州展×M本さんの存在×鴻臚館展の出張×御堂筋線に乗った×大念仏寺イベント×幼いころのザ・ボンチの記憶×etc・=今回のイベント

ある出来事には必ず原因(因)があり、さらにその原因となる無数の因子が関係している(縁)。逆に言えば、ある出来事はそれ自体では存在せず、他の物事との関係性の中で存在するということです。

いや~仏教哲学って本当におもしろいですね。

写真は本文と関係ありません。が、いつどこで関係するかわかりません。
Posted by 末吉(浄土九州展担当学芸員)

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