2024年5月16日木曜日

特別展「大灯籠絵」を楽しむために その1「大灯籠絵」とは?

 この秋、福岡市博物館では、特別展「大灯籠絵(おおとうろうえ)」を開催します。

展覧会の開催に向けて、「大灯籠絵」にまつわる話題をお届けします。


ところで、まずは「大灯籠絵」って、何でしょう?

恥ずかしながら、博物館の職員ではありますが、わたしも良く分かりません。


博物館2階の常設展示室に、実物大の模型があることを思い出し、改めて、常設展示室に行ってみました。

常設展示室を順路にしたがってまわっていくと、山笠コーナーの手前に、さまざまなお盆の行事を紹介しているコーナーがあります。

そこで顔をあげると、「天下分目(てんかわけめ) 関ヶ原合戦(せきがはらかっせん)」の武者絵が目に飛び込みます。

常設展示室で展示中の大灯籠の実物大模型

近づいて見上げると大灯籠絵の迫力も満点

これは、かつて箱崎(はこざき)の網屋天満宮(あみやてんまんぐう)境内にある恵比須(えびす)神社の夏祭りで、町の通りに掲げられていたものです。
お祭りで飾られていたこのような大きな灯籠が「大灯籠」、そしてそこに描かれている絵が「大灯籠絵」なのです。

さて、この箱崎の大灯籠、現在は、7月23日~24日のお地蔵様の縁日に博多人形の捻(ひね)り人形などを箱庭に飾る「人形飾り」にあわせて、飾られるそうです。


実は、このような大灯籠を飾る行事は、福岡市内6か所で行われているそうです。
※いずれも、天候など諸般の事情で、行事が中止になったり、大灯籠が飾られない場合もあります 

 

今年2024年の開催予定日の順に並べると

◎7/23~24 箱崎 網屋天満宮(東区箱崎2丁目10-20) 
※今年は特別展「大灯籠絵」に万全のコンディションで出品するために大灯籠は飾らない予定だそうです

◎7/24 叶院(かのういん)(普賢堂(ふげんどう))の千灯明(博多区上呉服町(かみごふくまち)6-8)

◎8/16 千代(ちよ) 松栄地蔵尊(しょうえいじぞうそん)夏祭り(博多区千代3丁目38)

◎8/17 黒門(くろもん) 水導観音(みずひきかんのん)夏祭り(中央区黒門6-16)

◎8/24~25 唐人町(とうじんまち) 八兵衛地蔵(はちべえじぞう)夏祭り(中央区唐人町1丁目8-53 成道寺境内)

◎8/24~26 大浜流灌頂(おおはまながれかんじょう)(博多区大博町(たいはくまち)周辺)

行事の開催は、いろいろ変更があるかもしれないので、お出かけの際にはお気をつけください。

今回の特別展「大灯籠絵」では、現役で活躍している「大灯籠絵」を多数展示します。
(なので、お祭りが全て終了してからの秋に開催なのです)

「この夏は、活躍中の大灯籠絵を見るために、お祭りに出かけてみよう!!」と決意した今日この頃です。

(by おーた)

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