2016年3月25日金曜日

“カニですけど何か?”~アール・ヌーヴォのガラスから作品紹介

“カニですけど何か?
花器(カニ)/作品番号135
©Museum Kunstpalast, Düsseldorf,
Foto: Studio Fuis-ARTOTHEK

【ちょこっと解説】

本展の最後を飾る作品はポール・ニコラが制作したもの。造園関係の家に生まれるも、建築関係の道へ進んだニコラ。そこで、彼はアール・ヌーヴォー建築の装飾に惹かれ、ガラスの世界に飛び込むことになります。ニコラは、ガレの工房で、生まれながらに身についた植物の知識をいかして、植物をモティーフとした作品を数多く制作しています(後年、独立し、自分の工場で作品づくりを続けました)。本展で展示されている作品は、残念ながら植物の花器ではなく「カニ」。「カニですけど何か問題でも?」とカニが静かに訴えているようにみえます。(学芸:河口&末吉)

作家名などの詳細は下記出品目録をご覧ください

posted by 広報担当 いわさ

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