突然ですが、みなさんに質問です。
これは、企画展示室4で6月19日(日)まで開催中の“「あかりの館」灯火具コレクション展”で展示されている石油ランプの笠(シェード)の部分です。
よく見ると、何かの形にみえませんか?
実は、この笠、別名「キャベツ」型とも称されているランプの笠なのだそうです。いわれてみれば、キャベツ1玉をかたどったように見えますよね。
ほかにも、「チューリップ」、「朝顔」、「らっきょう」、「金魚鉢」、「椀」、「蛇の目傘」という一風変わった呼び名のついた笠をもつランプが展示されています。
本展では、アメリカ、ヨーロッパ、日本でつくられたランプを展示。実用性を重んじたシンプルな装飾のアメリカのランプ、豪華な装飾が目を引くフランスのランプ、和室に調和するよう磁気を使ったランプなど、ランプに施された装飾や形状の工夫を見比べてみると、それぞれの生活スタイルの違いまで伝わってくるのが、さらに興味深いところです。
さて、展示のタイトルの「あかりの館」ですが、これを聞いてピンとくる方も多いのでは?
そうです、このコレクションは、薬院にある福岡市九電記念体育館に隣接していた「九州エネルギー館」の別館「あかりの館」で展示されていたものです。
2014年に惜しまれつつ閉館した「あかりの館」。行ったことがない方はもちろん、行ったことのある人も、ぜひ足を運んでみませんか。
Written by 学芸 河口
Posted by たかむら
0 件のコメント:
コメントを投稿