2016年12月19日月曜日

学芸員レポート~その2~

フィンランドが故郷のサンタクロースも大活躍のこの季節。街中でイルミネーションの光がきらめいて、寒いけれど外を歩くのが楽しくなりますね。

展覧会にも光による「しかけ」があるのをご存知でしょうか?
博物館や美術館へ行って、作品以外に天井を見る人はあまりいないかもしれません。(いえ、きっとほぼいないですね。)



作品や資料を、ひとつひとつ、わかりやすく・きれいに見ていただくために、文字が見えやすいように、そして時には暗い展示室内でお客様が迷わないように、天井や展示ケースの中にはたくさんのライトが設置されています。ライトの当たり方ひとつで、作品の見え方が変わってきます。

下2つの写真は、あまり良くないライティングの例ですが、モノの見え方が違うということはおわかりいただけるかと思います。



展覧会ごとに、作品展示作業が終わった後、それぞれの作品に合わせたライティングを行っていきます。資料を傷めないような光の強さを確認しながらの作業は、展示作業のクライマックスであり、正直なところ、疲れもマックスな時間です。しかし、この作業で全く違う雰囲気の作品・展示室になってしまうこともあるため、真剣な作業が続きます。

今回の「フィンランド・デザイン展」の作品数は、約700点!!ひとつひとつの作品にライティングを行います!!!!頑張りましょう!!!!

光が当たっていることで、それぞれの作品がどのように見えるのか気にしながら見ていただけると、また違った視点で楽しめるかもしれませんね。

サブ担当学芸員:ふくぞの(イルミネーションは遠くから見るのが好きです)

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