2017年3月10日金曜日

つながる地域の核

6年前の3月11日、あなたと、あなたの大事な人は、どうしていましたか?

12年前の3月20日、あなたと、あなたの大事な人は、どうしていましたか?

災害の多いこの国では、ある時、突然、日々をすごしてきた住まいを失い、先祖代々くらしてきた土地から離れることを余儀なくされる人がいます。

想いを寄せるものの多くを、そこにのこしたまま。

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博多湾岸《金印ロード》資源活用プロジェクトは、国(文化庁)の「地域の核となる美術館・歴史博物館支援事業」採択事業です。
全国には、同じ支援を受けて、「地域の核」となり、地域の絆や活力づくりの一端を担おうとしているミュージアムがたくさんあります。

その1つ、福島県立博物館では、2つの展示が開催されいます。
1つは、「震災遺産展 〜6本の年輪〜」、
もう1つは、「アートで伝える 考える 福島の今、未来展 at Fukushima Museum」
(いずれも平成29年4月11日まで)

同博物館には、現在、「ふくしま震災遺産保全プロジェクト」と「はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト」の実行委員会事務局がおかれています。
両実行委員会は、福島県内のミュージアム、大学、文化施設、NPO法人などから構成され、「ふくしま震災遺産保全プロジェクト」では、東日本大震災を地域の歴史として共有し次世代に伝えるために、「はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト」では、福島の文化・歴史・自然の豊かさを再発見し、福島が抱える課題を共に考える場を生み出すために、さまざまな事業に取り組まれてきました。その成果を紹介する展示が行われているのです。

博多湾岸《金印ロード》資源活用プロジェクトは、2つのプロジェクトから、その内容を紹介する資料を送っていただきました。

3月11日のシンポジウム「玄界島が伝えるもの ―震災と地域の文化」では、この資料を参加者のみなさんにお配りし、あらためて東北の再生を祈念したいと思います。

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歴史を編む、
ものに歴史を見出しそれを守る、
人々に受け継がれた営みを記す、
アート表現を支える、
そして、時には、危機的状況にさらされた地域コミュニティの、記録と記憶のバックアップを果たす―
ミュージアムが、社会の余裕の産物としての存在に甘んじるのではなく、人々と地域の活力の源泉となるために、わたしたちは何をしていくべきなのか、これからも多くの仲間たちとともに考えつづけていきます。

福岡市博物館では、玄界島の今むかしがわかる写真の展示を開催中


posted by shanshan






















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