福岡市博物館では、11月3日(祝金)文化の日から特別展「神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展」を開催いたします。
さて、ここで「そもそも、ルドルフ2世って誰?」と思った方が少なからずいらっしゃるのでは?と思います。そこで、まず、ごくごく簡単にルドルフ2世の紹介をしたいと思います。
ルドルフ2世は1552年生まれ。オーストリア・ハプスブルグ家の出身で、1576年、24歳の時に父マクシミリアン2世の跡をうけて神聖ローマ帝国皇帝になりました(1612年まで在位)。
皇帝となったもののルドルフ2世は、政治よりも芸術や学問に深い関心を寄せ、数多くの学者や芸術家たちを自分の下に呼び寄せて召し抱えました。
1583年、ウィーンから帝国の都をうつしたプラハでは、宮廷内に世界各地から優れた芸術作品や工芸品、珍しい動物や植物、鉱物の標本などを収集し、「驚異の部屋」とも称される膨大なコレクションを形成しました。今回の展覧会は、このルドルフ2世が愛した芸術や学問の世界を紹介する展覧会なのです。
では、ここで主役にご登場いただきましょう、どうぞ!
【ウェルトゥムヌスとしてのルドルフ2世像】
え?野菜や果物を寄せ集めてできた顔が本当に皇帝なのか!ですって?
はい、これはルドルフ2世を描いた絵です。どうして、このように描かれたかは、また次回に。
Posted by 髙山(ルドルフ展担当学芸員)
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