2020年3月6日金曜日

福岡市博休館中通信 その2 まち歩きのヒントがいっぱい

 市史編さん室の宮野です。朝晩はまだ肌寒いですが日中はだんだんと暖かくなってきましたね。

 さて,休館中通信の2回目は「まち歩きのヒントがいっぱい」です。前回はバーチャルに館内を歩く方法をご紹介しましたが,今回は実際にご近所を散歩される時にご参考にしていただければという情報についてのご案内です。

 博物館のホームページの左側をご覧ください。上から各種メニュー,カレンダー,各SNSのアイコン,博物館だよりと続いて,その下に「新修 福岡市史」というバナーがあります。こちらは博物館の中の一組織である「市史編さん室」のページへのリンクです。クリックしていただくと,別のサイトに飛びます。

福岡市博物館のホームページ
福岡市博物館のホームページ

福岡市史のホームページ
福岡市史のホームページ

 市史編さん室が発行している本の中にも,福岡市中心部の記念碑やパブリックアートを集めた『民俗編一』,福岡城を現代まで通史的に学べる『特別編 福岡城』,福岡市西部の遺跡情報をまとめた『資料編 考古1』など,まち歩きでご活用いただける情報がたっぷりと入っているのですが,ややハードでコアなのと,総合図書館が休館している都合上,今回は最近編さん室が力を入れていてウェブサイトでもごらんいただける「市史だよりFukuoka」についてご案内いたします。
※既刊の市史の情報はこちらからご覧頂けます。市内の一部書店でご購入可能です。

 「市史だより」は編さん室ホームページの上部に並んだバナーの左から三番目をクリックしていただきますとページが出ます。現在24号まで刊行しており,ページの下の方に表紙の画像が並んでいます。1から8号までは編さん室の活動を中心に特集を組んでいましたが,9号からは地域の歴史について掘り下げる特集を組むようになりました。

市史だよりふくおかのページ
市史だよりふくおかのページ

 地域特集の範囲はおおむねひとつの小学校から中学校区程度を取り上げています。地域は編さん室の嘱託員が中心となって決めており,なるべく観光ガイドなどでは取り上げられない場所で,従来知られていない史実を掘り起こしていくというスタンスを取ってきました。「七隈(ななくま)土ものがたり」(16号)「多々良(たたら)を耕す」(17号)「曰佐(おさ)さんぽ」(20号)など,特集号のキャッチフレーズをご覧いただければその姿勢は感じていただけるのではないでしょうか。この中でも警固・赤坂・桜坂を特集した「四十八渓ウォーク」(21号)は都会の中にある「渓谷」について詳しい地図付きで解説したもので,大変ご好評いただいている号の一つです。
※この21号については2015年に館長ブログの中でも紹介しています。

「市史だよりFukuoka」21号の警固・赤坂・桜坂の地図
「市史だよりFukuoka」21号の警固・赤坂・桜坂の地図

 出かけられる場所が制限されて不便な生活が続いております。ここは「市史だより」を手がかりにして,ご近所の隠れた名所を探してみるのはいかがでしょうか?

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