2020年3月4日水曜日

福岡市博休館中通信 その1 実は館内を(バーチャルだけど)歩ける

 市史編さん室の宮野です。早く世の中が落ち着くと良いのですが。

 さて,福岡市の文化施設が臨時休館に入った2月27日(木)のこと,福岡市博物館の隣の福岡市総合図書館前では,利用しようと訪れた方たちへの説明に職員が追われていたようです。一方,当館では特別展を開催していなかったことも影響しているのかも知れませんが,お問い合わせをされる方はパラパラといった程度。
 報道で事前にいろいろと取り上げていただいていたという部分が大きかったのかもしれません。しかし,別の見方をすると,当館は市民の皆さんから,そ,それほど必要とされていないのでは・・・((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル,という心配が頭をよぎります。同僚は,施設の性格が違うのだからそんなことはないですよ,とフォローしてくれましたが,福岡市の社会教育施設の一つとして休館中も皆さんに存在意義をアピールし,お役目を果たさなければなりません。

 そこで,休館中にも楽しめる当館のコンテンツをシリーズでご紹介していくことにいたしました。第1回は,「実は館内を(バーチャルだけど)歩ける」です。

 世の中にはGoogle Mapという便利なものがあります。こちらのサービスの中に休館中でも博物館をお楽しみいただける仕掛けが隠されています。すでに3月3日に博物館の「中の人」がツイートして紹介しておりますので,やってみた!という方もいらっしゃるかもしれませんが,ここでは経緯ややり方などもう少し詳しくご紹介します。

 まず,博物館の建物が画面いっぱいになるくらいに地図を拡大してください。次に画面右下にいる黄色い人(「ペグマン」というそうです)をつまんでみてください。博物館の建物に幾脈もの「アオスジ」が立つのがご確認いただけるかと思います。この「アオスジ」のお好きな場所に「ペグマン」を置いてみると,画面が切り替わって館内に入ることができます。
左クリックで黄色い人をつまんで建物の上に置く

 入れた!

右下の「1・2」とある数字で上下の移動ができます

普通,このストリートビュー機能は街中の道路で撮影が行われるものですが,Google Art Projectの一環で世界各地のミュージアムの館内が見られるように撮影が行われました。当館の場合は,平成27年9月に撮影を行い,同28年1月21日に公開されました。

 当時,秋に開催される自主企画特別展「新・奴国展」を準備中だったのですが,何か面白いことを画面に残せないだろうかと同僚たちとたくらみまして,展覧会キャラクターの「ナコピン・ナコポン」の粘土細工を常設展示室内に隠して宝探しをしてもらうという企画を致しました。ありがたいことにツイッターのフォロワーさんの中にはこの難問に挑戦してみごと見つけてくださった方もいらっしゃいました。このことを記事にしたのは平成28年3月発行の『Facata』102号でしたので,今一度皆さんに出題したいと思います。




 このキャラクターが常設展示室のどこかに隠れています。いろいろ歩き回って見つけてみてくださいね。

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