2020年4月25日土曜日

福岡市博休館中通信PART2 博物館の読書あんない


新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、現在、福岡市博物館は休館中です。
外出を控え、人との接触を減らしている皆さまへ、おうちで楽しんでいただける、そして、シーサイドももちの博物館を知っていただき、再びお越しになるときに役立つ情報をお届けします。

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さて、福岡市博物館のブログは、1度「お引っ越し」をしています。
お引っ越し前のブログは、こちら。
平成27年(2015)の11月まで更新されていました。
タイトルは、「大野万太郎の博多時間日記」

……大野万太郎って、だれ?

このタイトルは「おおまん」という博多弁に由来します。
「おおまん」とは、いい加減な、こせこせしない、おおらかな、といった意味で、そのような人柄を持つ人を「おおまん太郎」と呼ぶこともあるそうです。
博物館のブログは、気安く、いい意味で「いい加減な」雰囲気にしようという意図で、「大野万太郎の博多時間日記」と名付られたのでした。

今回は、「お引っ越し」前ブログの記事アーカイブから、今でもお役に立ちそうな情報をピックアップして転載します(青文字が転載カ所であり、情報は投稿当時のものです)。

シリーズ第1弾は「博物館の読書あんない」

***4月23日は「子ども読書の日」!ー平成26年(2014)4月23日投稿***

4月23日は、「子ども読書の日」です。
また毎月23日は、「福岡市子どもと本の日」でもあります。
これにちなんで福岡市博物館では「博物館スタッフによるおすすめ図書」というイベントを開催しています。
博物館スタッフが「子供のころに読んで印象に残った本、大人になってから知ったけど、子どもたちにぜひ読んでもらいたい本」を集めて2階読書室にディスプレイしました。

本には1冊ずつ、それぞれの思い出や思い入れを入れた紹介文をつけています。

小学校低学年から大人まで楽しめる博物館ならではの読書案内です。(後略)

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これが、当時のイベントの様子です。


そして、期間中、ブログに、博物館職員の本の紹介文を掲載していました。

***本とわたし ① 平成26年(2014)4月23日投稿***



★現在 博物館の読書室では、「博物館スタッフによるおすすめ図書」を紹介中!
【紹介した本】
たのしい採集 朝日新聞社/編
朝日新聞社
1955年




小学校高学年の僕のバイブルでした。
正方形に近い変形版で、写真による採集方法と標本の作り方の解説。
植物も動物も鉱物も含まれるけど、ぼくがもっぱら読んだのは昆虫、とりわけ糞虫に関する記述です。読んで字の通り、うんちを食する甲虫ですね。
せいぜい1頁程度の記述だったように思う。
でも、山に採集に行って、往路に自分のを出して帰りに調べる人もいる、ヘラを使うのももどかしく素手でかき回す人もいる、そこまでしなくても、犬の糞があったら靴の先でけとばしてみるくらいは常識である、なんて記述は今もあざやかによみがえります。
子どもを子ども扱いしないとは、こういう文章を言うんですよ。
この最後の一項を実践したことで、ぼくは昆虫少年への扉を開いたのです。
糞虫少年の誕生でした。

館長 有馬 学(ありま まなぶ)


※この本は、現在、入手困難ですが、国立国会図書館が電子版をつくっています。
福岡市総合図書館でデータを閲覧することができます。
2階のレファレンスカウンターにご相談ください。

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ちょうど、博物館のおとなりの総合図書館で、国会図書館のデジタルコレクションが閲覧できるようになったばかりでした。

なお、「糞虫少年」を自称する有馬学館長は、この4月から「総館長」と呼ばれるようになりました。

総館長のブログは、こちらから。
最新の記事は、緊急事態宣言下のいま、連帯のメッセージを発信しています。


posted by shanshan

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