2024年5月29日水曜日

特別展「大灯籠絵」を楽しむために その3 灯籠をつくってみた

 この秋、福岡市博物館では、特別展「おおとうろう」を開催します。

展覧会の開催に向けて、「大灯籠絵」にまつわる話題をお届けします。


「福岡ミュージアムウィーク2024」期間中の5月25日(土)、

福岡市博物館では特別展「大灯籠絵」のプレイベントとして、

ワークショップ「灯籠をつくろう」を開催しました。

定員の約3倍という応募のなかから抽選を勝ち抜いた皆さんにご参加いただきました。


今回つくったのは、町の通りに大灯籠が掲げられる夜、通り沿いの家々に飾られる小型の灯籠です。


昭和初めの大浜流灌頂の写真 大灯籠のほかに家々に笠と造花をつけた小型の灯籠が飾られている
昭和初め頃の大浜流灌頂


前回のブログにも掲載した大浜流灌頂の写真をよく見ると、

通りに掲げられた大灯籠のほかに、

家々の前に笠と造花をつけた小型の灯籠が飾られているのが分かります。

小型の灯籠

現在、大浜流灌頂で使っている小型の灯籠用と同じ仕様の木枠を用意し、

参加者の皆さんには、そこに貼る灯籠絵を和紙に描いてもらうことにしました。


大灯籠を飾る夏祭りについてのレクチャー、

灯籠絵を描くときのコツなどの説明の後は、いよいよ灯籠づくりの時間です。

描こうとするものの写真などを持参された方も多く、

鉛筆で下書きをし、筆ペンや油性マジックで縁取りをしたあと、

水性クレパスや水をふくませた絵筆をつかって色を塗り、皆さん、制作に集中されていました。

おばあさんと手分けして制作をする小学生

水性クレパスできれいな水色のアジサイの花を描く女性

描き終えたら、木枠に丁寧に貼って完成です。
両親と協力して木枠に絵を貼る小学生

完成した灯籠にランプを入れて出来栄えをみる

約2時間のワークショップで皆さんがつくった灯籠はいずれも力作ぞろい。

特別展「大灯籠絵」では、今回制作された灯籠をすべて展示する予定です。

地域で長い間守り伝えられてきた大灯籠絵とともに、

2024年制作のこれらの新作灯籠も、ご鑑賞ください。

(by おーた)

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