2016年10月27日木曜日

「市史だより」創刊号・2号の音声データ

ユニバーサルデザインで歴史がもっと楽しくなる
福岡市史編集委員会&市史編さん室では、福岡の歴史・文化資源の魅力や、『新修 福岡市史』の編さん事業の活動をお伝えするため、広報誌「市史だより」を発行しています。
9号から21号までは、第4回「福岡検定」の参考書にもなっています。

さて、ある日、市史編さん室にすてきな贈り物がとどきました。

城南区を中心に活動している朗読ボランティアグループの「いつ美」さんが、「市史だより」の音訳データを作成し、CDに焼き付けたものを届けてくれたのです。

通常、朗読ボランティアの方々が読まれるものは、雑誌や小説などの読み物や、災害マップなどの安全情報・生活情報が多いとのこと。
「いつ美」のメンバーさんたちは、視覚に障がいのある方など、印刷物等から情報を得づらい方々にも歴史が大好きな方が多いことから、「市史だより」に注目されたそうです。

現在、「いつ美」さんが作成された「市史だより」の創刊号・第2号の音訳版は、一般社団法人 福岡市視覚障害者福祉協会のホームページにアップされ、音声データを自由にダウンロードすることができます。
ぜひご活用ください。



posted by shanshan


2016年10月26日水曜日

釣り人の憧れ、「榧風呂」って、どんなお風呂?

「釣道楽の世界」出品目録を眺めていると、ちょっと気になる名称が出てきます。その名も、「榧風呂」。お風呂と釣道楽がどう関係あるの?と思いませんか。釣道楽と言ってすぐ思い浮かべるイメージと言ったら、きっとこんな感じでしょう…


なかなかお風呂は連想しにくいですね!

さて、本日はこの、「釣道楽の世界」の展示品“榧風呂”に関連する昔話をしたいと思います。庄内竿づくりの名人に上林義勝という人がいました。その名人が決して手放そうとせず、大切に手元に置いていた竿がありました。しかしある時、不幸にも病を得てしまった義勝は、ある人に、「病を癒すには榧の風呂がいいらしい。一週間で榧の木の風呂を作ってもらえたなら竿を譲ろう」と言ってしまったのです。するとなんと、高価な榧の風呂が一週間で作りあげられたのです。そんなことから、この竿には「榧風呂」というユニークな名がつきました。そうです、榧風呂とは竿の名前なのです!その後、作者のもとを離れた「榧風呂」は数奇な運命を辿ります。そんなエピソードを持つ竿が、めぐりめぐって今福岡市博物館に・・!

(3本並んでいる竿の一番上がその「榧風呂」ですが、写真で見えているのはほんの一部!7メートル以上の長さです!)

まさに、名竿は刀より得難し・・という言葉の意味を裏打ちする一品です。第二章「釣りに宿る気風」にてご覧いただけますので、是非会場へお越しください!

「釣道楽の世界」展も、早いものでいよいよ残すところ10日あまりの開催日数となりました。もうご覧になりましたか?名人の手で作られた釣道具の数々は、工芸品としての魅力も満載です! 11月6日(日)まで福岡市博物館でご覧いただけますのでお見逃しなく!

Posted by たかむら

2016年10月25日火曜日

ウズベキスタンをしりたいけん!(みたいけんラボ×福岡・ウズベキスタン友好協会)

古よりシルクロード交易の要所として栄えた中央アジアの国ウズベキスタン。
10月29日(土)、みたいけんラボでは、ウズベキスタンからの留学生による伝統舞踊が披露されるほか、文化や生活の様子についても紹介していただきます。


ウズベキスタンをしりたいけん!
(みたいけんラボ×福岡・ウズベキスタン友好協会)

期日:平成28 年10 月29 日(土)
時間:13:30 ~ 15:30
場所:福岡市博物館1F 
    みたいけんラボ
プログラム:
◆伝統舞踊をみたいけん     (13:30~ 14:00)
◆伝統舞踊を演じてみたいけん(14:00 ~ 14:30)
◆くらしの様子をしりたいけん!(14:30 ~ 15:30)
 講師: ウマルジョノワ グルバホル さん 
    (タシュケント国立東洋学大学4年生)
     ウスモノワ ムハイヨ さん 
    (プハラ国立大学3年生)

2016年10月24日月曜日

釣り雑誌に釣道楽の世界展が取り上げられました!・・・ってよく見るとなんだかいつもと様子が違います。

本日の博物館は休館日、企画展の展示替えや保守点検などが慌ただしく行われています。
そんななか、ある雑誌が博物館に届きました。



これはうれしい釣道楽の世界展の特集記事。しかも6ページもあります。

でも、ちょっと待って下さい。「釣道楽」の「楽」の字、旧字体の「樂」になってますよ。
記事を読んでみようとしたら、アレアレ、見慣れない字が並んでいます。

こ、これは・・・、ハングル???

そうなんです、実は釣道楽の世界展、10月初旬に韓国の釣り雑誌、その名も『낚시春秋』さんの取材を受けまして、その記事が11月号に掲載されたのです。낚시はナクシと読んで「釣り」を意味します。日本語でいえば『釣り春秋』という雑誌名になるでしょうか。



この雑誌、創刊はなんと1971年。韓国でも歴史がある釣り雑誌の一つです。


昨年度、福岡空港・博多港から日本に入国した韓国の皆さんの数はおよそ80万人。
この記事をご覧になった韓国の皆さんが博物館にたくさん来て下さることを切に願います。

ちなみに、福岡市博物館への行き方と常設展のご案内のハングルページはこちらからどうぞ→후쿠오카 시 박물관

あわせて、当館館長ブログの韓国関連記事もご覧下さい→ここまで来た文化財交流 ~釜山福泉博物館の特別展示「日本の古代文化」~


さらに、日本の皆さんの展示評はこちらからどうぞ→毎日新聞 釣道楽の世界展を見て
※一部会員登録が必要な記事もあります。


学芸課 宮野


2016年10月18日火曜日

Arrow Gou, the oldest Japanese automobile still in drivable condition, will be running in front of the museum 100 years after its creation!

Arrow Gou, a vehicle, is on display at our permanent exhibition room throughout the year. It is oldest drivable automobile in Japan as of now. This year is the 100th anniversary of its creation. The engine is still running strong after a century! We will be having an event with this guy driving in front of the museum. Let’s celebrate the occassion together!

アロー号:矢野特殊自動車所蔵
(The Arrow Gou was created by Mr. Yano. 矢野. “矢”means an arrow in Japanese. The car was named after his name.)

Date:
Sunday, October 23rd
(We will postpone the event October 30th in the case of poor weather.)
Time:
1:30pm to 2:15pm
Place:
In front of the Fukuoka City Museum
Fee:
Free
Posted by Takamura

【10月23日(日)開催!】100年の時を超えて走るアロー号の雄姿を目撃しよう!

福岡市博物館常設展で見ることのできるアロー号は、日本最古の動く国産自動車です。今年で制作後100年を迎えます。そのエンジンはまだまだ動く!今週末、10月23日(日)、福岡市博物館前庭を走ります。歴史的瞬間を目撃しましょう!

アロー号:矢野特殊自動車所蔵

(1) 日 時:平成28年10月23日(日) 午後1時30分~午後2時15分
   (悪天候の場合、10月30日(日)に延期予定)
(2) 場 所:福岡市博物館 前庭
(3) 参加費:無料

Posted by たかむら

2016年10月17日月曜日

今年も開館しました福★おかし博物館!待望の新作も発表☆

10月15日(土)、秋晴れの中、今年も志賀島へ行って参りました。目的は、もちろん約1年ぶりとなる、福岡の文化財をスイーツで発信するステキプロジェクト「福おかし博物館」の開館です!

福★おかし博物館館長、自慢の今年の新作は....
こちら、瓦当(ガトー)ショコラ‼️

ちなみに写真左が鴻臚館式の瓦、右は老司式。そしてこちらの完成品は、昨年も参加し今年の開館を心待ちにしていた男の子の作品!さすが2回目、作業も慣れたもので、完成品も美しい!

こちらは、国宝を食いものにするオトコ、福★おかし博物館長の本田館長。

さすが館長、自らお客さんをお出迎えします。


このプロジェクトで、もう一つお伝えしたいこと。それは、博多のチョコのはじまりどころチョコレートショップさんにご協力をいただいて、超おいしい素材で作っていることです!チョコレートショップ佐野社長の「どんどんつまみ食いをしてください」の声に、つまみ食いが止まらないチビッコが続出しました・・・



でも、最後にはちゃんと金印チョコも完成!


福岡の文化財を楽しく、美味しく学べる「福★おかし博物館」。今後の動きにもぜひご注目ください!

posted by いわさ


2016年10月12日水曜日

Sunday, October 23rd: Japanese Traditional Squid Jig (餌木)Making Workshop!

On Sunday, October 23rd: The Squid Jig Making Workshop will be held!
For those of you don’t fish, I know you have no idea what a squid jig(餌木) is.
It is a very traditional squid fishing tool from Japan. One of the last samurais, Mr. Takamori Saigo, a very famous Japanese historical figure, is known to have been good at creating this tool. (You can see a fishing tool created by him at the exhibition, “The Angling Culture of Japan: History, Diversity and Philosophy of Fishing”.
Sound too professional? Don’t worry. I’m very confident that even those who don’t fish would enjoy this workshop!


You can create your own pattern like these by using poster colors or felt pens. It’s very easy and fun!

We actually held the same workshop the other day with some members of “Wano-kai”, a group to support art activities in Fukuoka. For more information, please check out the following website. (http://www.ffac.or.jp/wa/


Look at those happy faces!


Everyone did a great job!

There are two sessions on the 23rd. Each session has 20 seats available. Pre-order is required.
Date: Sunday, October 23rd ①10:00am to noon ②2:00pm to 4:00pm
Place: Fukuoka City Museum second floor “multipurpose room”
This event is not age-restricted, but elementary school kids or younger should be accompanied by an adult.
How to apply:


Get a postcard with a reply card attached, called “往復はがき” from the post office to apply for the event. (It’s 104 yen). Write your name, age, address and phone number on the blank half of the back side.  On the address field of the back side, please write your name and address, (so that you can get the card mailed back.) On the front side, address section, please write,
〒814-0001 3-1-1, Momochihama, Sawara-ku, Fukuoka
Fukuoka City Museum “Egi Making Workshop”
(You can include two people for an application.)
The post card must arrive at the museum by Sunday, October 16th.
Posted by: Takamura

Sunday, October 16th: Crayfish Fishing in the Fukuoka City Museum!

For many Japanese people, their gateway to the fishing world is crayfish fishing. Imagine the pond in front of the Fukuoka City museum turning into a fishing area! Fascinating, isn't it? It is one day only. Participation is free. No prior registration is required. We'll finish when the crayfish run out.


Place:The pond in front of the Fukuoka City Museum
Day: Sunday, October 16th
Time: 11am to 2pm finish hen the cray fishes run out

Posted by: Takamura

【締切迫る!】10月23日(日)オリジナルのイカエギをつくろう♪ワークショップ開催!

10月23日(日)、釣道楽の世界関連イベント、「オリジナルのイカエギをつくろう」が開催されます!
イカエギといわれても、釣りをしない人にはピンとこないかもしれませんね?伝統的なイカ釣りの道具で、あの西郷さんもエギ作りの名人だったとか!(西郷さんお手製のイカエギは、釣道楽の世界にてご覧いただけます!)今後イカを釣る予定のない人にとっても、きっと楽しんでいただけるワークショップです♪


こんなにかわいくイラストをつけて、自分だけの一品を作ることができるとしたら・・興味が湧いてきませんか?ポスターカラーや、マーカーを使っての簡単彩色です。

実は先日、「わの会」の皆様に一足お先に楽しんでいただきました!そのワークショップの模様をちょっとお見せします☆わの会についてはこちらをチェック!(http://www.ffac.or.jp/wa/


皆様とっても楽しそうに作っていらっしゃいます!


こーんな感じに、本格的な仕上がりになっていましたよ♪申込みは16日(日)必着ですので、是非お早目に!

(参加には本展の観覧券、半券が必要です。各回20名定員。要事前申し込み、応募者多数の場合は抽選となります)

 【日 時】10/23(日)①10:00~12:00 ②14:00~16:00
 【場 所】福岡市博物館 2F多目的研修室
 【対 象】年齢制限なし(小学生以下は保護者同伴)
 【申込方法】往復はがき往信の裏面に住所・年齢・氏名・電話番号、返信の表面に住所・氏名を明記のうえ福岡市博物館「オリジナルのエギを作ろう係」までお送りください。(抽選の結果は参加券の発送をもってかえさせていただきます。1通につき2名様まで応募可。)締切:10月16日(日)(必着)

Posted by たかむら

2016年10月11日火曜日

話題騒然⁈のザリガニ釣り@福岡市博物館!10月16日(日)いよいよ開催!

釣りの入り口は、ザリガニ釣りにあり。博物館前のあの”池”が1日限定で釣堀になります!少雨決行☆どうぞお楽しみに!(参加費無料。当日受付、事前申し込みなど不要。定員なし、ただしザリガニがなくなり次第終了)
【日時】10/16(日)10:00〜 【場所】福岡市博物館前庭(池)


2016年10月4日火曜日

台風18号の接近に伴い、明日10月5日(水)は臨時休館します。



明日、10月5日(水)は、台風18号が福岡地方に接近し、暴風雨の影響を及ぼす見込みのため、来館者の安全を考慮し、臨時休館とさせていただきます。

安全確保のため、皆さまのご理解とご協力をよろしくお願いします。

2016年10月3日月曜日

博物館が本気で考えた金印の新しい味わい方とは?福★おかし博物館 ~チョコレートで金印をつくろう~

昨年大変好評をいただいた、福☆お菓子博物館が今年も帰ってくる!今年は金印発見の地、志賀島にて、国宝級のチョコレートを作ります☆(なんと、あの博多の石畳で有名なチョコレートショップ監修!)新作もでちゃうかも・・?


【日 時】10月15日(土)13:00~14:30
【場 所】わたつみ堂(東区志賀島523)
【時 間】13:00~14:30
【参加費】500円(1名)
【定 員】5組10名
 ※応募者多数の場合は抽選【申込方法】往復はがきでの事前申し込みとなります。(10月7日必着)
① 参加希望の方全員の氏名・年齢(2名とも)
② 住所・電話番号(連絡がつきやすい番号)
③ 返信用の表に参加希望の方(代表者)の宛先を記入のうえ、下記までご郵送ください。
 〒814-0001 福岡市早良区百道浜3丁目1-1
  福岡市博物館「金印チョコ」係
 電話092-845-5011 FAX 092-845-5019
 ※応募者多数の場合は抽選となりますのでご了承ください。

Posted by たかむら

2016年10月1日土曜日

週末の元寇防塁めぐり

雨の土曜日ですね〜。

さて、博物館は、平成27年度、「博多湾岸《金印ロード》プロジェクト」に取り組みました。

福岡・博多は、大陸に近いこともあって、大昔から人・もの・情報があつまる、にぎやかな都市です。
2000年以上、ず〜っと都市。
そこには、先人が遺してくれた歴史の遺産がたくさんあります。
あるんですけど、昨日・今日・明日と発展しつつあるまちの風景のなかでは、見過ごされがち。
そこで、博物館は、市民の皆さんや子どもたち、さまざまな専門家といっしょに、このまちの歴史の遺産の再発見をすることにしました!

みなさんといっしょに、地域の特色ある史跡や文化財を磨き上げて、国宝の金印に負けないほどキラキラかがやく「お宝」にする。その「お宝」が連なったネックレスで博多湾岸を素敵にする。
そんなイメージのプロジェクトです。

season Ⅱ いよいよ本格始動!

本日10月1日は、博物館の周辺校区のみなさんを中心とするメンバーで、蒙古襲来関連スポットのフィールドワークを行いました。

まずは、博物館の鎌倉時代の展示の前で、蒙古襲来のキホンをおさえます。













そして、博物館を出て、西新のまちへGO!


西南学院大学の敷地内にある元寇防塁を経て…
ゴールは、祖原山。


学校で必ず習う蒙古襲来。
博物館のある百道浜や、そのまわりも、実はその舞台。
史跡やゆかりのスポットが散在しています。
その魅力を再発見しようというのが今日のねらいです。

このフィールドワーク、昨日(9月30日)は、学校の先生方と実施しました。















お天気がわるい中、参加いただいたみなさん、ありがとうございました!
参加者のみなさんの気づきを活かして、博多湾岸《金印ロード》では、元寇防塁をみんなで楽しむマップやガイドブックを制作する予定です。

posted by shanshan