2020年6月13日土曜日

福岡市博物館流 ソーシャルディスタンスのヒント

緊急事態宣言が解除されて以降、開館する博物館・美術館が増えています。

福岡市博物館は、5月19日(金)から開館しております。
*ただし、読書室と体験学習室は閉室中です。
来館者のみなさんが、健康チェックや手指の消毒など、さまざまな感染拡大防止策にご協力いただいていることに感謝いたします。

さて、博物館のなかには、ソーシャルディスタンスを意識していただくため、独自の工夫を凝らしているところもあります。
当館では、常設展示室で、こんな感じの表示を出してみました。

*写真3枚。展示室のガラスケースの手前の表示。
マスクをつけた着物姿の人物と「2m」の札をもつ人物のイラスト。






イラストの人物は、貝原益軒(1630ー1714)と亀井南冥(1743ー1814)。
いずれも、江戸時代、福岡藩の学問を支えた儒学者です。

福岡市博物館は、この2人のキャラクターを学びの指南役としています。
例えば、各コーナーの始まりを示す柱状のサインの中には、この2人のイラストが仕込んであり、前に立つと、時空を超える旅の道中にある2人の会話が音声で流れるようになっています。
その会話によって、その時代の特徴を伝えようという仕掛けです。

*写真2枚。コーナーサインの中に組み込まれたイラスト。
 

2人が、学者として医学や保健衛生についても高い見識を持っていたことから、博物館の感染拡大防止策にも、全面的に活躍してもらっています。

公式インスタグラムでは、こんなメッセージも発信。

https://www.instagram.com/p/CAkJ_u5pN6n/?utm_source=ig_web_copy_link

https://www.instagram.com/p/CAtcXZSJD4b/?utm_source=ig_web_copy_link

そして、益軒先生といえば『養生訓』。
展示室の外、ロビーや通路では、いたるところに『養生訓』の抜き書きを小型のパネルにして掲示してみました。

*写真1枚。2階廊下に掲示してある『養生訓』のパネル


この『養生訓』は、公式ツイッターでも配信中です。
https://twitter.com/fukuokaC_museum/status/1270214526143614976

2人の偉業をフォローしたい方は、こちらから。
平成26年(2014)に開催した特別転「貝原益軒没後300年・亀井南冥没後200年記念 益軒・南冥と筑前の学者たち」のリーフレットです。ダウンロードもできます。

ぜひ、ごらんください。

注記:本文中、緑の文字は、挿入した写真の説明です。写真挿入時に解説がつけられるようなのですが、うまく操作できないため、本文中の記載を試行してみました。


posted by ShanShan
19:30に編集。写真を追加しています。

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