ただいま開催中 11月4日(月・振休)まで 会場:福岡市博物館 特別展示室 |
特別展「大灯籠絵」の会期も2週間をきりました。
みなさま、ご覧いただけたでしょうか?
さて、この展覧会には、
①「大灯籠」を飾る行事や「大灯籠絵」について多くの人に知ってもらうこと
②「大灯籠」を飾る行事を継承していくためのさまざまな課題の解決策をさぐること
というねらいがあるのです。
①の「多くの人に知ってもらう」については、
プレイベントのワークショップの参加者や展覧会にご来場いただいた方から、
「初めて知った」ということばをよくお聞きすることができ、
担当学芸員Kはニンマリしています。
②の「課題の解決策を探る」について、いろいろな試みをしてみました。
ブログのその14で紹介したワークショップもその一つで、
「大灯籠」を飾る行事の未来の担い手へのアプローチでした。
その他、地味に反響が大きかったのが、
「大灯籠絵」をどうやって飾るか?についての試みです。
通常、「大灯籠絵」を飾るときは、木枠に釘でうちつけて灯籠にしたてます。
これだと、飾るたびに穴があいてしまい、
大事にしたいのに、使うと傷んでしまう……
という悩みを、担い手のみなさんは抱えていました。
担当学芸員Kは、この課題を解決すべく、
これまでの福岡市博物館の展示のノウハウを活用しつつ、
最新アイテムを探索し、1年間試行錯誤を繰り返して、
文化財でもある「大灯籠絵」を傷つけることなく安全に飾る手法を開発しました!!
釘を使わずに巨大な「大灯籠絵」を飾る手法は、
「大灯籠」を飾る地域の方々にも歓迎され、
今年、早速、取り入れてくださった町もあります。
また、ほかの博物館や美術館からの問い合わせや視察も相次ぎました。
特別展「大灯籠絵」もそろそろ終盤
どうぞ会場で、担当学芸員Kのさまざまな試みをご覧ください。
(by おーた)
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