2017年9月29日金曜日

「女原」「宇田川原」ってなんて読む?―「市史だより Fukuoka」23号頒布中

市史編さん室では、「市史だより Fukuoka」という広報誌を発行しており、毎号、福岡市内の「どこか」を対象に、その地域の歴史を掘り下げる特集を組んでいます。


「市史だより Fukuoka」第23号表紙
最新号の「市史だより Fukuoka」第23号表紙

 このブログでもお知らせ中の、10月7日(土)開催予定の「第13回 福岡市史講演会 遺跡からみた福岡の対外交流」では、福岡市の西部地域(西区・早良区・城南区)の遺跡の話題が中心となりますが、「市史だより Fukuoka」最新号でもタイムリーに(?)、西区の地域の特集を組んだばかり。今、福岡の西がアツイ!

 23号の特集記事は「東西をにらむ峰 ―女原・徳永・飯氏・千里・宇田川原―」と題しています。
…副題は西区の町名ですが、全部読めましたか?

 女原(みょうばる) ・ 徳永(とくなが) ・ 飯氏(いいじ) ・ 千里(せんり) ・ 宇田川原(うだがわら)

と読みます。JR筑肥線・九大学研都市駅~周船寺駅の南に位置するエリアです。


福岡市域図
このへんの…

福岡市西区・周船寺周辺地図
このあたり!

エリアを俯瞰すると、高祖山からのびる尾根が枝分かれして、北に向かっててのひらを広げているようにも見えます。「市史だより Fukuoka」第23号では、この特徴的な地形が、歴史のなかでどのような役割を果たしてきたのかを振り返っています。

それにしてもこのエリア、少し歩いてみただけでも、古墳がいっぱい…

公園整備された山の鼻1号墳
公園整備された山の鼻1号墳や
兜塚古墳
山中にある兜塚古墳や
若八幡宮古墳
若八幡宮古墳などなど
 
路地に入れば記念碑やお地蔵さまもたくさん…

西区徳永・庚申塔
福岡前原有料道路を背に立つ庚申塔(徳永交差点近く)
西区飯氏の庚申塔。昔から往く人を見つめてきたのでしょうか
表紙を飾る案内板のおとなりにも、実は庚申塔が(飯氏)
徳永・上谷池近くの地蔵尊
徳永の上谷池をみつめるお地蔵さま
西区千里や宇田川原で見かけたカササギ。かわいい
そういえば、千里や宇田川原ではよくカササギを見かけました(3月ごろ)


そんな感じで、豊かな自然と長い歴史を持つエリアです。その歴史のほんの一部ではありますが、「市史だより Fukuoka」第23号では紹介しています。遺跡や路傍の神仏については、簡単なMAPなども掲載していますので、秋の散策のお供にいかがでしょうか。

「市史だより Fukuoka」はPDFファイルでも閲覧いただけますが、印刷物でご覧になりたい方は、第9号からのバックナンバーを福岡市博物館(1階・ミュージアムショップ横のラック)に置いていますので、どうぞご利用ください。

ぜひ、10月7日(土)の福岡市史講演会ともども! よろしくお願いいたします。

【関連リンク】
福岡市博物館 イベント案内 http://museum.city.fukuoka.jp/topics/kouen.html
「新修 福岡市史」ホームページ http://www.city.fukuoka.lg.jp/shishi/

(posted by たに)

2017年9月28日木曜日

今週末はシンポジウム!

シンポジウム
「鴻臚館を行き交った人々と唐物」を開催します!

古代史や考古学などさまざまな分野の専門家を招いてのシンポジウム。
東アジアの対外交流の歴史とともに鴻臚館の果たした役割について、
講演とパネルディスカッションを行います。
「よみがえれ!鴻臚館」展とあわせてぜひお楽しみください!

学芸課長のつぶやき7「正倉院展を先取り?!」

奈良の秋の風物詩「正倉院展」。
今年は1028日から開催予定です。
「正倉院展」は、鴻臚館展を当館とともに主催している読売新聞社の企画で、
9月30日には福岡でも「正倉院フォーラム福岡」がおこなわれます。
*応募は締め切られています。

正倉院は、ご存じのとおり聖武天皇が亡くなった後、光明皇后が天皇の遺愛品を奉納したのが始まりで、東大寺の寺域内に造られました。
鴻臚館展でも正倉院宝物の双六局の模造品をはじめ、関連資料を展示しています。 

その中の1点、正倉院宝物の一部であったと伝わる小さな名品があります。
それは「蘭奢待」(らんじゃたい)。
永青文庫所蔵

蘭奢待とは、香木の一種で、「黄熟香」という名が目録での名称ですが、後に蘭奢待と呼ばれるようになったようです。
蘭奢待のそれぞれの字の中に「東大寺」という名が隠されています。
蘭奢待は、第一の名香として、歴史上の人物によって少しずつ切り取られました。
最も有名なのが織田信長。
そのほかにも足利義政、明治天皇なども切り取っています。
今回展示している蘭奢待は、長さ3cmほどの小さなもので、戦国武将細川藤孝が所有していたものと伝わっています。

細川藤孝は細川幽斎とも呼ばれ、足利将軍家と織田信長に仕えた戦国武将です。
藤孝が所有していた蘭奢待は、あるいは信長からもらったものかもしれません。
正倉院に納められた貴重な品物が、織田信長の手を経て現代まで伝わり、皆さんの前に現れたかもしれないと考えると、歴史の不可思議さを感じざるを得ません。

他にも「買新羅物解」(ばいしらぎもののげ)と呼ばれる、当時の国際交易品を列記した超重要文書を展示しています。
こちらも元々は正倉院宝物の中でも、かの有名な鳥毛立女屏風の下貼に使われていたため、現代まで奇跡的に伝わった文書です。
こちらは画像をお見せできませんが、109日(月祝)までの限定公開。

ぜひお見逃しなく!

posted by.米倉

2017年9月27日水曜日

記念写真の限界に挑戦!鴻臚館展で特別な写真を撮ろう♪【工房まるとコラボ♪】

展覧会のお供に楽しい写真を撮れることでおなじみの記念写真館が「よみがえれ!鴻臚館」展にもやってきました♪

館内にも多数フォトスポットをご準備しておりますが、この記念写真館をご利用いただくと、印象的な背景・本格的なクオリティで、思い出に残る一枚を撮影いただけます♪

鴻臚館の遺跡発掘現場での一枚...
展示資料の数々との一枚...
そして、今回特におすすめしたいのが「工房まる」さんのにぎやかなイラスト満載のフォトフレームです☆

友達と楽しく取りたい♪でも何人まで写真に入れるの?
ということで、早速検証してみました!


フレームデザインにご協力いただいている「工房まる」様ご一行とチャレンジ!たまたま展覧会を見に来られていたのをキャッチしました!

検証スタート!まずは四人で挑戦。みなさん良い笑顔です♪ちょっと狭そうですが、なんだかいけそうな予感!

あれ、でも一人切れてる・・?

うーん、やっぱりちょっと切れてる・・ポジショニングが鍵になりそうです!

メンバーを代えて再チャレンジ☆今回も4人で!

残念・・一人足りない・・・でも良い笑顔です♪

結論:4人も頑張れば撮れないこともなさそうですが、3人くらいがちょうど良さそうです!

終始笑顔での撮影となりました♪工房まるさん、ありがとうございました!

みんなでワイワイ撮るのも、一人でスッキリ撮るのも楽しい、「よみがえれ!鴻臚館」記念写真館!是非皆様も一度お試しください☆
「よみがえれ!鴻臚館」担当、森本学芸員です!

Posted by 髙村

学芸員レポート!神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2世の驚異の世界展

福岡市博物館では、11月3日(祝金)文化の日から特別展「神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展」を開催いたします。
さて、ここで「そもそも、ルドルフ2世って誰?」と思った方が少なからずいらっしゃるのでは?と思います。そこで、まず、ごくごく簡単にルドルフ2世の紹介をしたいと思います。

ルドルフ2世は1552年生まれ。オーストリア・ハプスブルグ家の出身で、1576年、24歳の時に父マクシミリアン2世の跡をうけて神聖ローマ帝国皇帝になりました(1612年まで在位)。

皇帝となったもののルドルフ2世は、政治よりも芸術や学問に深い関心を寄せ、数多くの学者や芸術家たちを自分の下に呼び寄せて召し抱えました。

1583年、ウィーンから帝国の都をうつしたプラハでは、宮廷内に世界各地から優れた芸術作品や工芸品、珍しい動物や植物、鉱物の標本などを収集し、「驚異の部屋」とも称される膨大なコレクションを形成しました。今回の展覧会は、このルドルフ2世が愛した芸術や学問の世界を紹介する展覧会なのです。

では、ここで主役にご登場いただきましょう、どうぞ!



【ウェルトゥムヌスとしてのルドルフ2世像】

 え?野菜や果物を寄せ集めてできた顔が本当に皇帝なのか!ですって?
 はい、これはルドルフ2世を描いた絵です。どうして、このように描かれたかは、また次回に。

Posted by 髙山(ルドルフ展担当学芸員)

2017年9月26日火曜日

学芸課長のつぶやき6「ユニバーサルミュージアム」

9月16日(土)~18日(月)、稼ぎ時の3連休。
ところが台風接近!
多くの公共施設が最接近の17日の日曜日に閉館する中、わが博物館は開館!

大風は吹かなかったものの、断続的な大雨で、さすがに来館者は少なかった(泣)。
でも、大雨の中、お越しいただいたお客様には感謝!

翌月曜日の敬老の日は台風一過の良い天気。
この日は午後に「筑紫楽所」による雅楽コンサートを行いました。
たくさんのお客様が、グランドホールいっぱいにお越しになり、
和楽器が奏でる音色に酔いしれました。


日本の楽器の良さ感じた時間でした。

雅楽コンサートでは、楽箏(筝の一種)・龍笛・楽琵琶・笙・鼓などの楽器がありましたが、これらの和楽器に似たものを、この秋、博物館で弾くことができます。


箏(こと)をつま弾いている女性、わが館の学芸員で鴻臚館シスターズの一人Fです。

Fが箏を弾いていると、それを見ていた古美術担当の鴻臚館シスターズSがやってきました。おもむろに横笛を吹きだした・・・・・
ん?音が出ない。






笛は難しい。尺八も首振り○年といいますからね。
SSKは、9月27日と10月7日に鴻臚館展のギャラリートークを担当します。
美術の目線から、「源氏物語色紙帖」などの解説をします。

実は、9月から11月初めまで、
福岡市博物館では「金印ユニバーサルミュージアム」と題して、
体験学習室「みたいけんラボ」で、いろいろな触れるものを展示しています。
大きく作った金印や小さくした瓦の模型、匂いが嗅げる香など、見て、触って、匂って、弾いて楽しむコーナーです。
箏や琵琶を弾きに来ませんか?



また外国の方向けのパンフレットなども取りそろえ、ユニバーサルな2か月間を楽しむことができるのです。
  
この「金印ユニバーサル博物館」を企画したのは、元気なママ学芸員K。
鴻臚館シスターズといい、女性が大活躍の秋です。


posted by.米倉

2017年9月22日金曜日

【10月7日】第13回福岡市史講演会「遺跡からみた福岡の対外交流」を開催します!

第13回福岡市史講演会「遺跡からみた福岡の対外交流」


年に1回、だいたい秋ごろに開催している福岡市史講演会。今年も開催の時期がやってまいりました。

今年、第13回となる講演会は、「遺跡からみた福岡の対外交流 ―西部の遺跡を中心として―」と題し、講演2本に報告3本、さらにディスカッションという盛りだくさんの構成でお届けします。

タイトルのとおり、とくに福岡市の西部(西区・早良区・城南区)を対象に、さまざまな遺跡や出土品を紹介しつつ、このエリアの歴史と対外交流の歩みについて振り返ります。
どうぞふるってご参加ください。入場無料、申し込み不要です!

第13回福岡市史講演会「遺跡からみた福岡の対外交流 ―西部の遺跡を中心として―」


【日時】 平成29年10月7日(土) 13時~16時30分(予定)
  ※開場12時30分。当日11時30分より会場前で入場整理券を配布いたします。
【会場】 福岡市博物館 1階 講堂
【参加費】 入場無料(ご希望の方のみ資料代200円)
【参加方法】 事前申し込み不要・先着定員240名

【プログラム】

―第1部 記念講演―

●講演「今山産伐採石斧生産と頒布の歴史的評価について」

 講師: 下條 信行 氏 (しもじょう・のぶゆき、愛媛大学名誉教授)

●講演「今宿地区古墳群と朝鮮半島」

 講師: 柳沢 一男 氏 (やなぎさわ・かずお、宮崎大学名誉教授)

―第2部 パネルディスカッション「歴史書の一節から福岡西部の遺跡のあり方を考える」―

●報告「楽浪海中倭人あり≪漢書地理志≫―百余国―」

 常松 幹雄 (つねまつ・みきお、福岡市文化財部埋蔵文化財課長)

●報告「郡使の往来 常に駐まる所なり≪魏志倭人伝≫―伊都国―」

 森本 幹彦 (もりもと・みきひこ、福岡市博物館学芸員)

●報告「以て非常に備えよ≪日本書紀≫―那津官家―」

 菅波 正人 (すがなみ・まさと、福岡市文化財部鴻臚館跡整備係長)

●ディスカッション

 コーディネーター: 小畑 弘己 氏 (おばた・ひろき、熊本大学文学部教授/福岡市史編集委員会考古専門部会副部会長)

【関連リンク】

福岡市博物館 イベント案内 http://museum.city.fukuoka.jp/topics/kouen.html
第13回福岡市史講演会 チラシ PDFファイル(約2.0MB)
「新修 福岡市史」ホームページ http://www.city.fukuoka.lg.jp/shishi/

(Posted by たに)

2017年9月19日火曜日

日本のルーツは福岡か?!(福岡大学附属福岡小学校制作の資料展示)

みなさんは、福岡市博物館の展望ロビーをご存じでしょうか。
かつて、博物館開館当時は百道浜の海が一望できた展望ロビーは、今はひっそりとした休憩場所となっております。

展望ロビーへ向かう廊下

そこに向かうまでの廊下に、
福岡大学附属福岡小学校6年生のみなさんが作成した資料を掲示しています。

掲示の様子

6年生のみなさんは「日本のルーツは福岡か」というテーマに基づき、
博物館へ来たり、本やインターネットで調べたり、外国の方々へ意識調査をしたり、
本当にたくさんの時間を費やしてこのテーマに取り組んできました。

この授業へは、当館の学芸員や福岡市文化財部の職員もゲストティーチャーとして
何回か参加しました。

「日本のルーツは福岡だ!」というグループと
「いや、違う。日本のルーツは福岡以外の場所(京都や奈良)にある!」と主張する
グループにわかれて討論をし、最終的な意見をグループごとにまとめました。

現在開催されている特別展のテーマ「鴻臚館」を取り上げてくれているグループもあります。
鴻臚館を取り上げてくれているグループも!

それから、なんと!日本語だけでなく、英語・中国語・韓国語で資料を制作してくれたグループも・・・!



「日本のルーツは福岡か」というテーマを考える中で、
福岡の魅力をますます知っていったみなさん。
どうしたら自分たちが調べたことを、多くの人に伝えられるだろう、
と工夫しながら資料を作りました。

こちらの資料は10月22日まで掲示する予定です。
福岡市博物館へ足をお運びのみなさん、ぜひこちらの展望ロビー廊下も
ごらんくださいませ。

posted by.ふくぞの

学芸課長のつぶやき5「ひらがなが読めない・・・!」

鴻臚館の展示物紹介を担当者に引き継ぐ予定でしたが、諸般の都合で引き続き私が書く羽目になりました・・・ので、特別展以外の「博物館諸事情」はしばしお待ちを。

さて、鴻臚館展の目玉のひとつが、源氏物語に関する作品です。
源氏物語の作者は、言うまでもなく、紫式部。

高校時代、古典の授業で、
「いずれのおんときにか、にょうご、こうい、あまたさぶらひたまひけるなかに・・・」
と覚えさせられ、40年たった今でも暗唱できます(エッヘン)。

その、源氏物語が来ています。
紫式部が書いた原本は、残念ながら現代まで残っていません。
それを書き写した多くの写本が現代まで伝わっているのですが、
もっとも古い写本は、鎌倉時代の藤原定家(この人も授業で出てきた)が写したものですが、全巻のうち、ごく一部しか残っていません。

今回展示している「大島本 源氏物語」ほぼ全巻がそろっている(1帖だけ欠落)ものとしては、もっとも古いもので、重要文化財に指定されています。

さて、この「大島本 源氏物語」を読むと・・・


  
 重要文化財 大島本源氏物語 公益財団法人古代学協会蔵(京都文化博物館)

ん~?
ひらがなで書いているのに、全く読めない!なんということ!

「私は、考古学の専攻だ」と言い訳をしていると、
昨年入った学芸員のS(女性)はスラスラと読んでいるではないか!!
学芸課長の権威ガタ落ち(T_T)

源氏物語は、紫式部が書いた後、絵画でも多く描かれています。
今回は、それらの絵画のうち、安土桃山時代の絵師「土佐光吉」が描いた、重要文化財「源氏物語色紙帖」のほか、室町時代の「源氏物語扇面張屏風」、江戸時代に描かれた「源氏物語図屏風」などを展示します。
あでやかな王朝文化を表現した優美な絵画で、きれいですよ。



 重要文化財 源氏物語絵色守帖(乙帖) 京都国立博物館蔵

源氏物語がひらがなで表現しているのに対し、国宝「唐人送別詩幷尺牘」は、
平安時代に鴻臚館で詠んだ漢詩を綴ったもので、もちろん漢字のみです。
「昨日鴻臚北舘門楼樓遊行一絶」
ん!きれいな活字体で、読める。
意味も何とか理解可能。
1000年前の文字が、きれいに残っているだけで、すごい。

この漢詩を読んでいくと、「鴻臚舘」と書くべきところを、「鴻」の字の左が糸偏で書かれ、「臚」の字の辺が、最初は糸偏で書き、その上から馬偏で書き直している!(どっちも間違いだけどね)。




 国宝 唐人送別詩幷尺牘 園城寺蔵(奈良国立博物館)

昔の人でも、漢字を間違うんだね!

間違った箇所を、展覧会場で探してみましょう。

9月15日の金曜日、先ほど出てきた、佐藤学芸員(名前を書いちゃいました)のギャラリー・トーク(古代史資料を中心に)をやりました。


佐藤学芸員は10月4日に再登場します。
鴻臚館展では、毎週水・金曜日に、異なったテーマでギャラリー・トークを行っており、9月20日は仏教美術、9月22日は考古学、9月27日は絵画を中心にトークを行います。
何度でも楽しめる鴻臚館展です。

posted by.米倉

2017年9月17日日曜日

本日9月17日(日)は開館しています。

福岡市博物館は、本日9/17(日)開館しています。 本日14:00からの講演会 「枕草子と唐物 源氏物語との比較」は 開催予定です。 台風18号は、昼ごろ福岡に最接近します。ご来館の際は、十分ご注意ください。

2017年9月16日土曜日

台風18号が九州に接近しています

台風18号が九州に接近しています。明日9/17(日)に閉館する場合や 14:00から予定しております講演会「枕草子と唐物 源氏物語との比較」を中止する場合は、ツイッター等でもお知らせいたします。来館の際は確認をお願いします。

2017年9月6日水曜日

学芸課長のつぶやき4「鴻臚館シスターズ+1(いよいよ明日開幕です!)」

今年のイベントは多種多様。
主なイベントは、
★9月9日(土)古代衣装ファッションショー
市民の方がモデルとなり、古代の衣装を着用してグランドホールでファッションショー。
なんとMCに女優・タレントの遥風さんを起用!

★9月18日(祝)よみがえる古代の響~雅楽コンサート~
古代の日本音楽「雅楽」雅楽のフルオーケストラと舞をグランドホールで再現!

★10月1日(日)シンポジウム「鴻臚館を行き交った人々と唐物」
 
このほかにもワークショップ2回、関連する講演会3回

・・・と、言葉で書くと簡単だけど、いざ実施するとなると多くの作業が・・・
ファッションショーを例にとると、
・企画書の作成、
・監修の先生(今回はその筋ではチョー有名な山口千代子氏)の日程確保・連絡
モデルの募集(広報・応募・返信)
・機材・消耗品の調達
・マスコミ等への取材依頼
・実施日の警備体制・担当配置等の検討、等々

これをすべてのイベントで考えなければならないので、大変です。
 
オープン一週間前、図録は間に合うだろうか、イベントの準備は万全だろうか、と頭をよぎりつつ、資料・作品の展示が始まります。ほとんどが他館からお借りしたもので、中には国宝・重要文化財もあるので、慎重に開梱し、展示をしていきます。

資料・作品を置いたら、それで終わりではありません。
とりわけ重要なのがライトの位置(過去記事参照)
平成7年に私が「縄文時代展」をやったときは、新潟の火焔形土器の文様を見やすくするために、当時の横山浩一館長と何度も何度もライトの位置を変えました。

展示が終わりました。明日はいよいよ開会式です。
はたして、お客様は大勢いらしゃるだろうか?
展示の内容に満足していただけるだろうか?
何か忘れ物はないだろうか?
と色々なことが頭をかすめていきますが、きっと満足していただけるものと信じて、
いよいよ明日、9月7日(木)オープンです!

博物館の特別展は、多くの過程を経て、多くの人がかかわり、福岡の市民の方、観光客の方に、福岡の歴史・文化、日本の歴史・文化を見ていただくために、開催いたします。
 
最後に、発見100年記念特別展「よみがえれ!鴻臚館」の担当者を紹介します。
鴻臚館シスターズ+1です。

 撮影:学芸課長・米倉(画角が少しゆがんでますよ!)

 学芸員・管理課職員・広報担当職員の6名で、このほかにも担当者の係長などの博物館職員、資料を借用に行ってくれたり、イベントのサポートをしてくれる学芸課の職員、展示ケースのガラスを毎日きれいにしていただく清掃の方、資料保護のために温湿度を管理している方、警備の方、デザイナーや運搬業者などの外部の関連する方々、博物館の特別展を実施するために実に多くの方々がかかわっているのです。

ぜひ、博物館においでください。鴻臚館シスターズ+1がお待ちしています。

「よみがえれ!鴻臚館」展の話は、担当者である「+1」が引き継いで、展示品の紹介等をしていきます。

私のほうは、特別展から離れて、博物館のことをいろいろと。
次回は、ユニバーサルな博物館についてです。

posted by.米倉


2017年9月4日月曜日

学芸課長のつぶやき3「全員が営業マン」

平成29年度があけました。展覧会まで半年ありません。
まずやることはポスター・チラシの印刷です。

ポスター・チラシは、特別展の来館者アンケートでも、来館動機の高い媒体です。
そのために、良いデザインは必須です。

今は、パソコンを駆使し、自分でもデザインは可能ですが、やはりプロのデザイナーにはかないません。
デザイナーさんが画像ソフトで作った案を、メールでやり取りしながら、あっという間にできあがり、データ入稿でこれまたあっという間に校正・印刷。
できあがったポスターはこのとおり。

 

私が一学芸員だった20数年前。
当時パソコンはPC98が数台あるのみ。
保存媒体は5インチディスク、と言っても今の若い人は知らないだろうな~。
ペラペラのディスクで、容量も小さく、すぐにパケて・・・。

博物館が平成元年に「アジア太平洋博覧会テーマ館」として仮オープンした時、「富士通FMタウンズは、CD-ROMなるものが搭載されとるげな」と、博覧会場内の富士通のパビリオンまで行きましたが、値段が高かったのを覚えております。

その頃は博物館には画像ソフトも満足になく、メールなるものも当然なく、デザイナーとのやり取りは電話かFAX・・・デザイナーさんも当時は大変だったろうな~。

昔話はこれくらいにして、

ポスター・チラシができると広報です。
市政だより・新聞・テレビ・ネット・ミニコミ誌・他の博物館はもちろん、公民館やNPO・ボランティア団体のほか、近隣の企業さんやバス会社・観光団体など、ありとあらゆるところに広報活動です。
さらには、別の要件で出向いたところまで、短時間のアピール。
博物館全員が営業マンと化します。

一方、学芸の担当者は、展示物をどう配置するのか頭をひねりながら、特別展示室に仮設の造作物を作るための設計を業者さんと行い、並行してパネル・キャプションの原稿や展示図録の作成を行わなければなりません。
原稿は進まない、締め切りは近づく、どこの世界でもある光景が繰り広げられます・・・

 展覧会が近付くと資料・作品の集荷日程調整。運搬業者と相談して概ねの集荷日程を決め、借用をお願いする博物館・美術館へ、「○月○日の○時に借用のお伺いに行きたいのですが」と連絡し、不可であれば、さらに日程調整・・・

また別の担当者は、関連するイベントの準備です。
今年は、多種多彩なイベントを行いますが、この準備がまた大変。これは次号で。

posted by.米倉

2017年9月2日土曜日

【9月9日】最高の衣装でお迎えします!~古代衣装ファッションショー開催!~

発見100年記念特別展
「よみがえれ!鴻臚館-行き交う人々と唐物-」の関連イベントとして、
99日(土)
「古代衣装ファッションショー
 KOROKAN COLLECTION2017
を開催します!



司会に遥風(はるか)さんをお迎えし、
一般公募で選ばれたモデル約40名が福岡市博物館のホールを華やかに彩ります。

MCを担当してくださる遥風さん
HP】http://www.haruka-obelisk.com
Facebook】https://www.facebook.com/HARUKA.OFFICIALPAGE
Blog】https://harukaobelisk.tumblr.com
【事務所】http://zelfstandig.jp/TalentDivision_HARUKA2016.html


今回、ファッションショーの衣装提供・構成・指導を行ってくださるのは、
古代衣装研究家の山口千代子さん。
毎年、奈良で行われる「平城京天平祭」では、
500人規模の天平衣装行列の衣装製作・指導・構成を担当しています。
山口さんHP:http://www.eonet.ne.jp/~ufmii/index.html

「最高の衣装をご準備しています!」との山口さんのお言葉通り、飛鳥から奈良時代の衣装を網羅して見る・知ることができるこんな機会はめったにありません!

秋の初めのお出かけに、古代にタイムスリップしたかのような時間を、
ぜひ福岡市博物館でお過ごしください。

고대 의상 패션쇼 2017.9.9 14:00-16:00

고대 의상 패션쇼
2017.9.9
후쿠오카시 박물관


신분이나 직위의 차이에 의해 색이나 모양, 사이즈·소재·액세서리까지 세밀하게 정해졌던 아스카·나라 시대의 패션.
한정 적임에도 불구하고 다양하게 연구된 색의 배합과 아름다운 문양은 현대인마저도 마음을 빼앗깁니다.

형형색색의 치장으로 꾸민 모델과 홍려관 그 자체에서 느껴지는 화려한 고대 세계를 즐겨보세요.

 

古装秀 9月9日(星期六)14:00-16:00

古装秀
9月9日(星期六)14:00-16:00
展厅 展廳
福冈市博物馆 福岡市博物館



飞鸟・奈良时代的时装是按照身份和地位的不同对服装颜色,式样,大小,材质,配饰有着严格的区分。在这多受限制的时代里酝酿出的色彩组合和精致花样令现代的我们也不免惊叹倾心。本展厅的古装模特和鸿胪馆的儿童使者为您重现古时的豪华绚丽。

飛鳥・奈良時代的時裝是按照身份和地位的不同對服裝顏色,式樣,大小,材質,配飾有著嚴格的區分。在這多受限制的時代裡醞釀出的色彩組合和精緻花樣令現代的我們也不免驚嘆傾心。本展廳的古裝模特和鴻臚館的兒童使者為您重現古時的豪華絢麗。