2017年10月30日月曜日

せっかくの文化の日、博物館で過ごそう!11月3日(金・祝)は常設展・企画展観覧無料♪ルドルフ2世の驚異の世界展開幕!

11月3日の文化の日、福岡市博物館でゆっくり文化鑑賞はいかがですか?
11月3日(金・祝)限定!福岡市博物館の常設展・企画展が無料で観覧いただけます♪
でももう常設展、見たことあるし・・という方、新しい音声ガイド(300円)はもうお試しになりましたか?



●何回も来館していますが、音声ガイドを利用すると最高に楽しく理解できました。
●面白く、子どもがあきずに興味を持って見れました。とても有意義で良いものになりました。

利用者アンケートでも大変ご好評いただいている、当音声ガイド。是非ご家族でご利用いただき、福岡のことを語らう時間を持っていただきたいと思います☆
(英語・中国語・韓国語版もご用意しています!)

現在、企画展示室では以下の4つの展示を開催中です。
南北朝の動乱と博多
―鎌倉幕府倒壊、その時、博多は?―
藩主夫人が愛した文物
―女性から見た黒田家の家宝の歴史―
「あたためる」道具
―寒い時期の必需品が勢揃い―
木簡がみつかってから
―デリケートな木簡のお披露目まで―

以上4つの展示も、全て観覧無料!特に「藩主夫人が愛した文物」は、今週末で会期終了です。この機会をお見逃しなくご利用ください!

さらに!11月3日は「神聖ローマ帝国 ルドルフ2世の驚異の世界展」の公開日でもあります。



11月2日(木)開会前日までは、お得な前売りチケットをご購入いただけます♪お急ぎください!

Posted by 福岡市博物館広報

2017年10月24日火曜日

The Conflict Between Southern and Northern Courts in 14th Century and Hakata District’s Situation Then

-What happened to Hakata district after Kamakura Bakufu government collapsed?-

Chinzei Tandai (office of the military governor of Kyushu) was established in Hakata under the rule of Kamakurabakufu (Japanese government in 12th-14th century), after preventing the second attack of Mongolian fleets (1281) to prepare against the third. The facility also acted like a summary court. It also enabled gokenin, government officials involved in security against foreign countries, to settle landownership conflicts without traveling to the central government which is located in Kamakura. (Kamakura is now Kanagawa prefecture.) The Chinzei Tandai office is supposed to be located around the area near Kushida Shrine and the Gion Machi Junction in Hakata.


Kamakura government was abolished in May 1333, due to the attack lead by a general Nitta Yoshisada. The movement of destroying the government however started earlier on March 13th of the same year. It was Emperor Godaigo, who encouraged generals to overthrow the central government. General Kikuchi Taketoki from Higo Koku, that is now Kumamoto prefecture, decided to attack Chinzei Tandai government office after responding to the emperor’s request.  His attempt failed, but the chinzei tandai’s official Houjo Eitoki was later defeated by troops lead by generals such as Dazai shonisadakiyo, Ootomo sadamune and Shimazu Sadahisa on May 25th, three days after the fall of Kamakura Government.
However, the Kemmu Restration started by emperor Godaigo failed after two years and was replaced by the Ashikaga shogunate (1336– 1575).


This is the beginning of the lingering conflicts between Muromachi Bakufu Government lead by Ashikaga Takauji who backs the Emperor of Northern Court and the Emperor Godaigo of Southern Court.
The impact of the conflict severely affected Kyushu area, which is located far apart from the hot spot as well. It resulted in 60 years of political tension between two parties.


This exhibition describes what kind of disturbance Hakata District experienced due to the conflict between Southern and Northern court by showing several ancient documents from our museum collection.

Posted by Takamura

2017年10月20日金曜日

【よみがえれ!鴻臚館展閉幕まで、あと2日!】鴻臚館こども大使活動報告

10月22日(日)をもちまして、「よみがえれ!鴻臚館展」が終了します。皆様もうご覧いただけましたでしょうか。残すところあと2日!是非ご観覧いただきますようよろしくお願いします♪

さて、展覧会終了に先駆け、10月8日(日)のサザエさん商店街通り夢まつりパレードへの参加をもちまして、鴻臚館こども大使の全活動スケジュールが終了しました。


パレードでは、展覧会のチラシを配って「よみがえれ!鴻臚館」をPRしてくれた大使たち!皆すぐ配り終えてしまって、最後はなんと取り合いになるほど!500枚が瞬く間になくなってしまいました。




サザエさん一家との交流もありました!

地元のこども達に鴻臚館について関心・愛着を持ってもらいたいという思いから始まったのがこの、鴻臚館こども大使です。
鴻臚館のことを学ぶと、故郷の福岡が古代から大陸との交流の窓口だったということが見えてきます。地元に誇りを持って、歴史をきちんと語れるような大人になってくれたら素敵ですよね☆

鴻臚館の全貌を紐解くために、こども大使は鴻臚館があった時代の様々な文化を体験しました。

藍染体験や・・・


ファッションショー!


古代の香りは臭かった?


古代スイーツを作ったり・・・


今回、大使に任命された10名は、皆好奇心いっぱい!「新しいことを体験してみたい、吸収したい!」という思いが、私たちにも強く伝わってきました♪


約2か月ほどの活動期間でしたが、任命式の時皆に聞いた、「鴻臚館って何?」という質問に、今は自信をもって答えられるようになってくれたと思います。


正直、鴻臚館こども大使には教えられることばかり。なんにでも「やりたい!」と手を挙げ、明るく新しいことに挑戦する姿に、職員一同いつも元気をもらっていました。

館長ブログにも登場した、丸山新奈ちゃんは学校が終わってからほぼ毎日!博物館に出勤(?)してきてくれ、広報担当の私と打ち合わせ、広報活動、時には叱咤激励と忙しい時を過ごしてくれました♪


新奈ちゃんが言ってくれた言葉で、とても心に残っているものがあります。
「今、アジアの国々は戦争になりそうになっているけど、鴻臚館の時代にもいろいろとやり取りはあったのにそういうことにならなかった。ちゃんと歴史を知ることで学べることがあると思う。」

心からの拍手を新奈ちゃんに!歴史を学ぶ意義って、本当にそういうことですよね☆嬉しさとともに、驚きを持って聞いた言葉でした。

今回、鴻臚館こども大使のみんなが見せてくれた、やる気・勇気・好奇心。多くの人は、大人になるにつれて少しずつなくしてしまうものなのかもしれません。ただ、今回10人のこども大使と関わってみて、どうぞそのまま変わらないで・・と願わずにはいられません。そうしたこども達の情熱の受け皿に、博物館が少しでもなることができたら、それはとても素晴らしいことだと思います。

展覧会は22日(日)をもって終了しますが、いつでもまた会いに来てもらえるとうれしいです☆鴻臚館こども大使のみんな、お疲れ様でした!また会おう☆

posted by 広報

2017年10月17日火曜日

【レポート】古代衣装ファッションショーを開催しました!

古代衣装ファッションショー
KOROKAN COLLECTION2017
99日(土)、福岡市博物館のグランドホールにて開催しました!

福岡市博物館では、かつて「コシノジュンコ アジアの風」「キモノファッションショー」などのファッションショーが開催されていますが、古代衣装のファッションショーは初めて!

奈良の天平行列衣装などを手がける、古代衣装研究家の山口千代子氏の全面的なご協力により、なんと40着以上の古代衣装によるファッションショーとなりました。
山口千代子氏

MCを引き受けてくださったのは、モデル・女優の遥風さん
遥風さん

モデルは一般応募から選ばれた方々です。
みなさん、緊張しながらも堂々としたモデルウォーク!
楽しみながら参加してくださいました。


モデルのみなさんの参加がなければ成立しなかったこのファッションショー。
準備から実際のショーまで、長丁場、本当にお疲れ様でした。
この場を借りて、改めてお礼を申し上げます。
ありがとうございました!
  
ファッションショー終了後は、山口千代子先生による衣装解説。
MCの遥風さんとお話しながら、当時の人々の衣装の変遷だけでなく、髪型や小物の使い方、生活の様子なども詳しくお話してくださいました。
これだけの衣装の変遷を一度に見られる機会なんてそうそうありません!
観客のみなさんも、興味津々。


最後は、モデルさん達と写真撮影タイム!
実際に間近で見たり、一緒に写真を撮ったり最後まで楽しんでいただけたようです。

福岡市博物館では、1022日(日)まで、「よみがえれ!鴻臚館」展を開催しております。
この古代衣装を着ていた人々と同じ時代、どのようなものを使って生活していたのか、当時の文化や歴史を400点以上の資料からご紹介しています。
ぜひ福岡市博物館へお越し下さい。


Posted by.ふくぞの

【レポート】「源氏物語の香り~におい袋づくりワークショップ~」を開催しました

924日(日)、福岡市博物館講座室1で
「源氏物語の香り~におい袋づくりワークショップ~」
を開催しました。応募者数は、定員の2倍以上!!

今回の講師は、広島女学院大学の田中圭子先生。
複数の香料を調合した芳香剤の一種「薫物(たきもの)」の処方及び調合法について書かれた文献について研究していらっしゃいます。2014年度からは、薫物の処方を実際に調合して古代の香りを復元する取り組みの他、室町時代以降に新たに考案されたと見られる種類(新作薫物)についての調査研究も行っています。

まずは、
香料にはどんな種類があるの?
源氏物語の中(平安貴族)ではどのように香を使っているの?
ということのお話を聞きました。

それから、実際に香を調合!
今回は9月開催ということで、源氏物語の中に登場する夏の香り荷葉(かよう)を調合してみました。
使用した香料は、甘松(かんしょう)、沈香(じんこう)、丁子(ちょうじ)、甲香(かいこう)、鬱金(うこん)、安息香(あんそくこう)、白檀(びゃくだん)の7種類。
「薫集類抄」というレシピに載っている分量どおりに調合していきます。

くさい!
それも正直な反応でOKです。
好きなにおい、嫌いなにおいそれぞれありますね。

しかし!
今回はただ分量を量って調合するだけではありません。

これらの香料のうち、甘松、沈香、丁子については、鳩居堂さまよりご提供いただいた香料と、廉価な香料の2種類を準備してありました。
どちらか、自分が好きなほうを選んで調合してもらいました。

源氏物語の主人公、光源氏は薫物の香りの優劣だけでなく、その材料となる香料の香りや品質の善し悪しもわかる人物(違いのわかるおとこ)として描かれています。
さてさて、みなさんはわかるかな?

最後は、和紙でにおい袋づくり。
これがなかなか難しい・・・
先生の説明をよ~く聞いて、同じグループの人同士で教え合ったりして・・・
完成!!
調合した香料を入れて持ち帰りました。

持ち歩いたり、タンスに入れておいてもいいようです。
また、ハチミツなどと混ぜて練り合わせることで「練り香」という薫物に変身!
豆炭などであたためて香りを楽しむこともできます。

参加者のみなさまからは、
「昔の人のおしゃれに触れられてよかったです」
「千年前の香りに思いを寄せることができました」
「かわいいにおい袋ができてよかったです」
などの感想をいただきました。
みなさま楽しんでいただけたようでよかったです。


展示資料を見るだけでなく、その時代の人々がどのようなにおいをかいでいたのか。
「におい」は消えて無くなってしまうものですが、このように復元して体験することで、歴史を身近なものに感じてもらうことができるのではないでしょうか。

残念ながら抽選にもれて参加できなかったみなさま、すみません・・・!
博物館1階「みたいけんらボ」では、それぞれの香料のにおいを体験できるコーナーを設置しています。
ぜひ、遊びに来てください。


Posted by.ふくぞの

2017年10月16日月曜日

What Happens After the Wooden Tablet is Excavated?

Feature Exhibition #4 What Happens After the Wooden Tablet is Excavated?

•10/17(Tue.) ~ 12/17 (Sun.) Closed: Mondays
(If Monday falls on a national holiday, the next day)
• 09:30~17:30 (last entry: ~17:00) 
• Adult: ¥200, HS and Uni.: ¥150, No charge for Junior High School Students and younger

-How the fragile wooden objects become a cultural asset to be displayed at the museum –

There are a lot of things discovered from the site of excavation. Sometimes, wooden tablets with inscribed characters are discovered from the site. Despite of their trashy look, they are really valuable as they carry a lot of important information about Japanese ancient history.

Wooden Tablets

Aside from the tablets, there are not so many written documents left from the Nara to Heian Period.
So, the tablet was found. It’s time for archaeologists to tackle some nerve breaking puzzles to learn something yet to be known from the already given information.

Wooden Tablets Again
At the same time, the researchers have to take good care of those tablets so that they won’t deteriorate. For wooden tablets are usually discovered from somewhere really wet, it usually contains water inside. If they keep it in the air for a long time, the color or shape will be damaged. The wooden tablets we see in textbooks took a lot of complicated steps in order for its content to be effectively preserved.
More than 100 wooden tablets were found in Fukuoka City. They are shipping tags, documents or calligraphy workbooks. This exhibition describes all the steps we take before displaying the wooden tablets.

Posted by Takamura

Feature Exhibition: Items that Warm You Up

Feature Exhibition #3 Items that Warm You Up
•10/17(Tue.) ~ 12/10 (Sun.) Closed: Mondays
(If Monday falls on a national holiday, the next day)
• 09:30~17:30 (last entry: ~17:00) 
• Adult: ¥200, HS and Uni.: ¥150, No charge for Junior High School Students and younger


-A Collection of traditional heating devices -
Photo of Woman Shopping Kotatsu Foot Warmer at a Wholesaler

In Japanese old calendar, some days are associated with Chinese zodiac, which features various kinds of animals such as rat, ox, pig, boar and more. The first boar day of the year has been celebrated to wish for the wellbeing of the boys in the family. (Don’t worry, girls wellbeing is also wished on the second boa day of the year.)
A mortar placed upside down topped with a kitchen cutting board turned into a special altar for the event. Above the altar, mochi rice cakes in red and white colors, and gohei, strips of white papers were decorated. This was also a day for people to start using heating devices such as kotatsu foot heaters or braziers. People used to believe that if these heating devises are used on a day of boar, they won’t cause a fire. In case the family missed the date, they had to wait until the next boar day to start using their heating devises.

Hibachi Brazier
It’s getting cold and winter is fast approaching. This exhibition features many traditional heating devices or items to warm up yourself or your living space. Some are rarely seen today and some are still exists but with changes in their design as time passed. Seeing this, you may feel nostalgic.
Variety of designs and materials exist for these devices to cater to the different need of users. You may be surprised to learn a unique way of using a heating device.
Please explore the world of Japanese traditional heating devices which warms your body and heart up!

Posted by Takamura

2017年10月13日金曜日

この週末は、さながら異種格闘技戦

気温もぐっとさがり、秋らしくなってきました。
この週末(平成291014日&15日)は、異種格闘技戦(?)ともいえるイベントを行います。

その1 音楽 × 歴史

14日(土)は、夕方17:00より志賀島にて「カフェでJAZZと歴史を楽しむ夕べ」を実施します。
志賀海神社参道にあるカフェ「和カフェ(なごみカフェ)」さんを会場とし、JAZZのライブと歴史のミニレクチャーの異色のコラボです。


事前のお申し込みは不要。
参加料はありませんが、カフェでワンドリンク以上のオーダーをおねがいします。


詳しくはこちら
またはこちら


その2 美術史×日本史

15日(日)は、福岡市博物館にて「ここまでわかった!塩竃(しおがま)・松島図屏風の謎」という講座を行います。
これは、福岡市美術館の宮田大樹学芸員(日本美術史)と、博物館の宮野弘樹学芸員(日本史)のトークセッションです。

名前になんとなくの「おそろい感」のある学芸員2人が、「塩竃・松島図屏風」(福岡市美術館蔵)について、美術史と日本史、それぞれの視点からお話します。
塩竈・松島図屏風(左隻)

塩竈・松島図屏風(右隻)

同じ「証拠」から、異なる推理を導き出すのか?
異なる「証拠」から、同じ結末にたどりつくのか?
屏風のもつミステリーに挑む2人の名探偵の推理バトルをお楽しみください。


日時:1015日(日) 14:0015:30
会場:福岡市博物館 講座室1
開場は13:30
事前のお申し込みは必要ありません。定員は130名(先着順)とさせていただきます。


なお、「塩竃・松島図屏風」は、企画展示室2にて、当日、展示中

行楽の秋、屏風をとおして宮城の名勝見物は、いかがでしょう。



posted by shanshan

2017年10月8日日曜日

学芸員レポート2!神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2世の驚異の世界展


前回ご紹介したルドルフ2世の肖像画。「ウェルトゥムヌスとしてのルドルフ2世像」と言います。

ウェルトゥムヌス(Vertumnus)とは、花や果実、季節の変化を司るローマ神話の神のこと。つまり、この肖像画は、ルドルフ2世が神もしくは神に近い存在であることを視覚的に表現したものだと言えます。

では、ウェルトゥムヌスは、この絵のように花や果物、野菜を寄せ集めた姿をしていたのかというと、どうも違うようです。神話では、果実の女神ポーモーナに恋をしたウェルトゥムヌスは、次々に姿を変えて求愛し、最後に美少年となって想いを遂げたとされ、ルネサンス期の絵画などでは老婆の姿で描かれているのです。

このように描かれた謎の鍵は、どうも、描いた画家が握っているようです。

画家の名は、ジュゼッペ・アルチンボルド(1526-1593)。イタリア・ミラノ出身で、36歳の時にハプスブルグ家の宮廷画家となり、フェルディナンド1世、マクシミリアン2世、ルドルフ2世の3人の皇帝に仕えた人物です。

 アルチンボルドは、宮廷で皇帝の「普通の」肖像画だけでなく、皇帝が収集した動植物の写生図も描いていますが、植物や動物を組み合わせて形作った特異な肖像画を数多く描いたことで広く知られています。その代表作が「ウェルトゥムヌスとしてのルドルフ2世像」なのです。

一見、奇怪で怪物のようにも見えますが、アルチンボルドは、桃やブドウにサクランボ、キャベツにカボチャなど季節にとらわれることなく、のべ67種類もの植物を描き込むことで、四季を司るウェルトゥムヌスを表現するとともに、この世のありとあらゆるものを統べる皇帝の権威や威厳を、この絵を通して暗に示したのです。

Posted by 髙山(担当学芸員)

2017年10月7日土曜日

博物館に鯉コイ!?鴻臚館こども大使、サザエさん商店街通り夢まつり2017に参上します☆

明日、10月8日(日)9時30分、西新地区今川橋から出発する「サザエさん商店街通り夢まつり2017」パレードに、「よみがえれ!鴻臚館展」が参加します!

鯉の帽子をかぶった、こども大使の新奈ちゃん♪Tシャツはなんとお手製!
鴻臚館展に、「コイコイ☆」というポーズだそうです!

こども大使は、ファッションショーでも着用した優美な古代衣装を着て出演予定♪
様々な古代体験をしてきた大使たち。その活動の集大成が、今回のパレードとなります!
古代衣装がとてもよく似合うこども大使たちです☆

今回は特別に、鴻臚館展ならではのスペシャルゲストもお招きしております!

智証(円珍)大使坐像 園城寺蔵・・にそっくり屋山大使。 重要文化財級のゲストです!
ハロウィンにはまだまだ早いですが、博物館スタッフも仮装して楽しく参加したいと考えています。
若干迷走中です。

明日がとっても楽しみです!西新地区のお祭りと併せて、是非鴻臚館こども大使に会いに来てくださいね♪

Posted by 広報

2017年10月5日木曜日

学芸課長のつぶやき8「休館日、学芸員は大忙し」

10月2日月曜日、博物館は休館日でした。
休館日はお客さんも来られないので、のんびりと・・・したいところですが、
休館日こそ学芸員の活躍の日です。
休館日は展示替えの日なのです。

鴻臚館展でも、一部展示替えをしました。

まずは、「大島本源氏物語」のページ替え。
ほぼ全巻揃っている最古の「源氏物語」で、重要文化財に指定されているものです。
10月3日からは、「胡蝶」の部分を展示しています。

重要文化財 大島本源氏物語 公益財団法人古代学協会(京都文化博物館)

担当は古代史担当の佐藤。
学芸員になって2年目。
相手は重要文化財。
さすがに緊張します・・・

次に「源氏物語絵色紙帖」
安土桃山時代の土佐派を代表する土佐光吉作。
こちらも重要文化財。
10月3日からは「大島本源氏物語」にあわせて「胡蝶」の場面。
源氏物語絵色紙帖(乙帖) 京都国立博物館

担当は学芸員歴20年を越す末吉。
ん~、新しい場面も良い絵だ!
とても艶やかです。

さらに「東征伝絵巻」(巻第四)これも重文。
10月3日からは、鑑真がついに日本に上陸します。

この他にも、重文「円仁入唐求法目録」なども展示替えを行いました。


絵画や古文書などは、ライトを長期間あてると劣化していくので、
劣化を防ぐために、露出している部分を期間中に変える必要があります。
そのほうが、作品にも良いし、違う部分も見ることができるしね。

作品が重要文化財ともなると、展示替えも緊張します。
ゆっくり、ていねいに。
終わると「ふ~」。
・・・脱力。

それでも、貴重な作品に触れることができて、
なにより、じかに見ることできることは何よりも喜びです!

鴻臚館展で、新しい場面となった源氏物語をぜひごらんください。

今回の特別展の展示替えは、量も少ないので、半日程度で終わりましたが、
企画展示室の展示替えは、大変です。
企画展示室は、1室約180㎡の部屋を1日ですべて入れ替えます。


まずは、前の展示をすべて撤収し、収蔵庫に戻します。
もちろん展示台やパネル・キャプションも撤収します。
これで半日終了。


午後からは、次の展示資料を収蔵庫から出し、
展示台・パネル・キャプションも用意して、さあ展示。
展示が終わると、展示物やパネル・キャプションが歪んでいないかを確認し、
最後は掃除して、展示のために使った器具などを片付けて終了。
夜遅くなることもしばしばです。


そんなこんなで、休館日の月曜日は過ぎていきます。
次回の企画展示室の展示替えは10月16日(月)。
17日からは新しい展示がご覧いただけますので、お楽しみに!

posted by.米倉