ただいま開催中 11月4日(月・振休)まで 会場:福岡市博物館 特別展示室 |
特別展「大灯籠絵」の会期も半ばを過ぎました。
時として、博物館の展示は、会期の途中で「成長」することがあります。
展覧会が始まると、展示をご覧いただいた方から、新たな情報が寄せられ、
その新情報を展示に加えることを、「成長」と学芸員の仲間内で言ったりするのです。
3年間も調査をつづけて、開催にこぎつけたこの特別展「大灯籠絵」にも、
会期が始まってから、さまざまな情報が寄せられています。
ということで、毎週水曜日の担当学芸員によるギャラリートークも、
新情報も加えながら、毎回少し「成長」しています。
ところで、この度、とびきりの新情報が、担当学芸員Kのもとに舞い込みました。
「海老﨑雪渓が絵を描いた子ども用の山笠の法被があるよ」
海老﨑雪渓(1876~1941)は、このブログのその18で紹介したように、
福岡県指定有形民俗文化財「大浜流灌頂大燈籠」の絵を描いた人物です。
その彼が手掛けた法被があるなんて、初耳でした。
博多にお住まいの方が、博多町家ふるさと館に寄贈された資料のなかに、
その法被があるというのです!!
担当学芸員Kは、大興奮で、博多町家ふるさと館に連絡をとり、
ご理解とご協力を得て、急遽、特別展「大灯籠絵」への追加出品がかないました。
上の写真がその法被です。
生まれたばかりの子どもが、初めて博多祇園山笠に参加するときに着る法被です。
背中には、子どもの幸せを願ってネズミの背守りがつけられています。
この法被は、本日10月16日から、特別展「大灯籠絵」の会場で展示しています。
海老﨑雪渓の画業を紹介しているコーナーですので、お見逃しなく!!
(by おーた)
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