2020年4月29日水曜日

福岡市博休館中通信PART2 世界中の美術館が!

本日(令和2年4月29日)、インターネットブラウザGoogleChromeをひらくと…。

ん?


…「世界に名高い2000以上の美術館コレクションを家で楽しもう」ですと?

(ぽちっ)うわーっ! これは、すごい

もちろん、世界中の美術館に肩を並べて、わたしたち福岡市博物館もピックアップされていますよ。

最初のページのたくさんの素敵なミュージアムのサムネイルを眺めているだけでも楽しいですが、そのちょっと上に「地図」という表示があります。
そこから入っていただくと、スムーズにお越しになれますよ。

近くまで来ると、こんな感じです。



博物館公式ウェブサイトのトップページの左側にあるバナーからも
同じページに入ることができます。

なお、このGoogleのプロジェクトに参加した際の、担当者による奮戦記が、博物館だより「Facata」102号の「しはくレポート」に掲載されています。
また、本ブログの
でも、プロジェクトや内容をご紹介。

おうちでのんびりと、バーチャルな福岡市博物館をご観覧いただくとともに、これらの記事も、ぜひ、ご一読ください。

posted by ShanShan

2020年4月27日月曜日

福岡市博休館中通信PART2 博物館の読書あんない(第3回)

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、現在、福岡市博物館は休館中です。
外出を控え、人との接触を減らしている皆さまへ、おうちで楽しんでいただける、そして、シーサイドももちの博物館を知っていただき、再びお越しになるときに役立つ情報を「福岡市博休館中通信PART2」として、お届けします。

※「福岡市博休館中通信」は、先月3月4日から20日までの間、市史編さん室・宮野により5回投稿されており、それらをPART1としました。PART2は、特に表記がない場合は、この4月から博物館運営課長兼市史編さん室長に着任しましたShanShanがお送りします。よろしくおねがいします。

本日もまたまた、お引っ越し前の博物館ブログ「大野万太郎の博多時間日記」からの転載による、「博物館の読書あんない」です。

内容は、平成26年4月から5月にかけて、博物館2階の読書室で開催していた「博物館スタッフによるおすすめ図書」の本の紹介キャプションをもとにしています。
(青字が転載箇所であり、情報は投稿当時のものです)

***本とわたし④ 大和の古寺にひかれて(学芸員 末吉武史)
平成26年(2014)4月26日日投稿 ***

【紹介した本】
大和古寺風物誌
亀井勝一郎/著  新潮社(新潮文庫)
1953年

法隆寺、薬師寺、唐招提寺などの奈良の古寺と仏像を扱った随筆集。
高校生の時にこの本を読み、奈良の古寺を訪れた経験が、学芸員として仏像の勉強を志すきっかけになりました。

学芸員 末吉武史(仏教美術)

***

大和古寺風物詩は、現在、青空文庫(著作権の保護期間が経過した作品や著者が許諾した作品のテキストを公開しているインターネット上の図書館)において、読むことができます。

***本とわたし⑤ 歴史好きの出発点(学芸員 高山英朗)
平成26年(2014)4月27日投稿 

【紹介した本】
学習まんが 少年少女日本の歴史
あおむら純/まんが  小学館
1981年~

私が幼い頃、子供部屋の書棚の一番下に3歳年上の兄が買ってもらった『 学習まんが 少年少女 日本の歴史』全20巻がずらりと並んでいました。
うちの両親は基本的に漫画を買ってくれなかったので、この本は私が手にできる数少ない漫画のひとつで何回も何回も読みました。
私が歴史好きになったのは、この本が出発点です。

学芸員 髙山英朗(歴史・近世史)

***

『 学習まんが 少年少女 日本の歴史』は、令和2年3月11日から、インターネット上で期間限定で無料公開されています。令和2年4月27日現在も、休校措置期間延長につき、公開期間が延長されています。

発行元の小学館さんのサイトには「発売以来、37年間ずっと愛され続け、2020年にはついに累計2020万部を突破」とあります。

37年間…!

もちろん改訂増補がなされているようですが、基本の内容はずっと変わらないのでしょう。
髙山学芸員が子ども時代に何度も読み返していたものは、発売して間もないころに、親御さんが買いそろえたものなのでしょうか。


もし、学校に行けないこの期間に、子どもや学生達が、インターネットでこれらの本を知り、読みふけったことがきっかけで、将来、歴史や文化の研究者や博物館の学芸員になったら……。
そんな想像が、ほんの少しだけ、私たちをわくわくさせてくれるのです。

posted by ShanShan

おうちDE福岡市博物館!に新コンテンツ登場!その名も‥「おうちDE!カンタン勾玉」!!

こんにちは!福岡市博物館です。学校の休校や外出自粛で、おうちにいる時間が長くなっていると思いますが、みなさん、いかがお過ごしですか?

「おうち時間」の楽しみ方について福岡市博物館から新提案です。その名も・・・

「おうちDE!カンタン勾玉」


※「おうちDE福岡市博物館!」内、「おうちDE!ワークショップ♪」内に掲載中

古代人のアクセサリーである勾玉(まがたま)を、おうちで作ってみよう!というコンテンツです♪
福岡市博物館の体験学習プログラムでも勾玉づくりは大人気。普段のプログラムでは、滑石(かっせき)というやわらかい石を紙やすりで丁寧にけずって、形をととのえ、みがいていくのですが、より簡単にチャレンジできるように、100均で調達できる材料で楽しめるメニューをつくりました。

この、古代アクセのモチーフは、福岡市五島山古墳からでた、勾玉・小玉・管玉♪



福岡市五島山古墳とは・・


五島山古墳は福岡市西区姪浜駅南に昔存在した五島山という丘の上につくられたお墓です。1600~1700年前(4世紀頃)に土を丸く盛り上げてつくられたもので、中には板状の石を組み合わせた棺を置きました。現在は丘全体が削られて残っていません。

出土した遺物は大正3(1914)年に発掘されたものです。今回取り上げた玉類とともに丸い鏡が2枚と剣4本、鉄や銅の矢じりが多数、石でつくった枕などが出土しています。

勾玉2点はヒスイ製、管玉3点は碧玉製、小玉2点はガラス製です。ヒスイや碧玉は産地が限られていますので、遠くから運ばれてきたものです。紐を通してネックレスとして使用したと考えられますが、埋葬された人物は女性とは限りません。剣や矢じりも出土していることから、男性でしょうか。何名か一緒に埋葬されていた可能性もあります。海からよく見える丘の上につくられた古墳なので、舟を用いた交易などに関わった人物かもしれません。


五島山古墳の遺物は福岡市博物館所蔵で,常設展示室で展示中です!(休館明けに、ぜひ見に来てね♪)

それでは、24時間、365日開館中の「おうちDE福岡市博物館!」にてお待ちしております!

広報


2020年4月26日日曜日

福岡市博休館中通信PART2 博物館の読書あんない(第2回)

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、現在、福岡市博物館は休館中です。
外出を控え、人との接触を減らしている皆さまへ、おうちで楽しんでいただける、そして、シーサイドももちの博物館を知っていただき、再びお越しになるときに役立つ情報を「福岡市博休館中通信PART2」として、お届けします。

※「福岡市博休館中通信」は、先月3月4日から20日までの間、市史編さん室・宮野により5回投稿されており、それらをPART1としました。PART2は、特に表記がない場合は、この4月から博物館運営課長兼市史編さん室長に着任しましたShanShanがお送りします。よろしくおねがいします。

本日もまた、お引っ越し前の博物館ブログ「大野万太郎の博多時間日記」からの転載による、「博物館の読書あんない」です。
(青字が転載箇所であり、情報は投稿当時のものです)

***本とわたし② 通俗上等!子どもが夢中になる本 (館長 有馬学) 
平成26年(2014)4月24日日投稿 ***

              
【紹介した本】
モヒカン族の最後 (講談社世界名作全集)
ジェイムズ・フェニモア・クーパー/著
1952年


主役はモヒカン刈りの語源となったアメリカ先住民の部族と、白人のヒーローです。
18世紀中頃のイギリスとフランスによる北米植民地争奪戦(イギリスから見ればフレンチ・インディアン戦争)を背景にした冒険活劇。
両国がそれぞれに先住民の部族を味方につけて争った。
たぶん作品としては文学の香りもへったくれもない、通俗大衆小説だと思います。
先住民の部族のあつかいもかなりいい加減なところがあるみたいだし、タイトルの日本語訳も、正確には「最後のモヒカン」とすべきですが、
現在に至るまでだれも直そうとしていません。
いちおう「世界名作全集」っぽいシリーズで何度も子ども向け版が出ていますが、学校の先生が勧めたって話は聞いたことがない。
でも、子どもの時に夢中になる本って、こういうのだと思うけどな。

館長 有馬 学


***


つづけて翌日の記事も。

***本とわたし③ とは言うものの父親として…(館長 有馬 学)

平成26年(2014)4月25日投稿***


【紹介した本】
かいじゅうたちのいるところ
モーリス・センダック/著 冨山房
1975年
             
これは僕が子どもの時に読んだ本ではなく、自分の子どもに読ませた本です。
まだ小さかったから、読んでやったが正しいかな。
あまりに定番すぎて恥ずかしい。なので内容紹介は省略です。
言いたいことはですね、自分が子どもだったら、夢中になるのは通俗冒険活劇の「モヒカン族の最後」なのに、自分の子どもにあたえるのはなぜ「良書」になってしまうのかってことです。
しかもこの本、いかにもいかにもの「良書」づらはしてないでしょ、というところが余計恥ずかしいのです。
でもかいじゅうの画はすばらしい。これの素敵なぬいぐるみを売っていて、しかしその頃の財布の中身と折り合いがつかなかったので買えなかった記憶から、よけい後ろ向きの感想になってしまいます。


館長 有馬 学

***


でも、すばらしい絵本は、すばらしい。

外遊びをのびのびと出来ない今、おうちにいながら、読書や家での遊びを通じて心の大冒険に出かけている子どもが一人でも多いことを願っています。

福岡市博物館からは、ひとまず、これを!

posted by ShanShan

2020年4月25日土曜日

福岡市博休館中通信PART2 博物館の読書あんない


新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、現在、福岡市博物館は休館中です。
外出を控え、人との接触を減らしている皆さまへ、おうちで楽しんでいただける、そして、シーサイドももちの博物館を知っていただき、再びお越しになるときに役立つ情報をお届けします。

***

さて、福岡市博物館のブログは、1度「お引っ越し」をしています。
お引っ越し前のブログは、こちら。
平成27年(2015)の11月まで更新されていました。
タイトルは、「大野万太郎の博多時間日記」

……大野万太郎って、だれ?

このタイトルは「おおまん」という博多弁に由来します。
「おおまん」とは、いい加減な、こせこせしない、おおらかな、といった意味で、そのような人柄を持つ人を「おおまん太郎」と呼ぶこともあるそうです。
博物館のブログは、気安く、いい意味で「いい加減な」雰囲気にしようという意図で、「大野万太郎の博多時間日記」と名付られたのでした。

今回は、「お引っ越し」前ブログの記事アーカイブから、今でもお役に立ちそうな情報をピックアップして転載します(青文字が転載カ所であり、情報は投稿当時のものです)。

シリーズ第1弾は「博物館の読書あんない」

***4月23日は「子ども読書の日」!ー平成26年(2014)4月23日投稿***

4月23日は、「子ども読書の日」です。
また毎月23日は、「福岡市子どもと本の日」でもあります。
これにちなんで福岡市博物館では「博物館スタッフによるおすすめ図書」というイベントを開催しています。
博物館スタッフが「子供のころに読んで印象に残った本、大人になってから知ったけど、子どもたちにぜひ読んでもらいたい本」を集めて2階読書室にディスプレイしました。

本には1冊ずつ、それぞれの思い出や思い入れを入れた紹介文をつけています。

小学校低学年から大人まで楽しめる博物館ならではの読書案内です。(後略)

***


これが、当時のイベントの様子です。


そして、期間中、ブログに、博物館職員の本の紹介文を掲載していました。

***本とわたし ① 平成26年(2014)4月23日投稿***



★現在 博物館の読書室では、「博物館スタッフによるおすすめ図書」を紹介中!
【紹介した本】
たのしい採集 朝日新聞社/編
朝日新聞社
1955年




小学校高学年の僕のバイブルでした。
正方形に近い変形版で、写真による採集方法と標本の作り方の解説。
植物も動物も鉱物も含まれるけど、ぼくがもっぱら読んだのは昆虫、とりわけ糞虫に関する記述です。読んで字の通り、うんちを食する甲虫ですね。
せいぜい1頁程度の記述だったように思う。
でも、山に採集に行って、往路に自分のを出して帰りに調べる人もいる、ヘラを使うのももどかしく素手でかき回す人もいる、そこまでしなくても、犬の糞があったら靴の先でけとばしてみるくらいは常識である、なんて記述は今もあざやかによみがえります。
子どもを子ども扱いしないとは、こういう文章を言うんですよ。
この最後の一項を実践したことで、ぼくは昆虫少年への扉を開いたのです。
糞虫少年の誕生でした。

館長 有馬 学(ありま まなぶ)


※この本は、現在、入手困難ですが、国立国会図書館が電子版をつくっています。
福岡市総合図書館でデータを閲覧することができます。
2階のレファレンスカウンターにご相談ください。

***


ちょうど、博物館のおとなりの総合図書館で、国会図書館のデジタルコレクションが閲覧できるようになったばかりでした。

なお、「糞虫少年」を自称する有馬学館長は、この4月から「総館長」と呼ばれるようになりました。

総館長のブログは、こちらから。
最新の記事は、緊急事態宣言下のいま、連帯のメッセージを発信しています。


posted by shanshan

2020年4月9日木曜日

The Fukuoka City Museum at Home! Open 24/7!


The museum may be closed but we have opened a whole new adventure for you.  Now, you can enjoy our exhibition and workshops from the comfort of your own home!


●Explore the Museum from home!

Enjoy 3D Fukuoka City Museum at home!



Enter and explore the Fukuoka City Museum from here
View our special collections from here



Need a perfect companion for your virtual tour?  You can choose from any of our Japanese, English, Korean or Chinese speaking audio guides.  Just click the QR Code above or scan in on your smartphone.

●Read it at Home!


http://museum.city.fukuoka.jp/en/ccf.html

Classic City Fukuoka
In this guidebook, you'll learn exciting facts and interesting details about Fukuoka's past. Written to mirror our permanent exhibition, it's the perfect complement to your visit to the museum or any tour of our wonderful city. Download it now for free to discover the real story of Fukuoka.


Join workshops from Home!
Staying at home is truly fun with our online workshops. Learn and enjoy with Fukuoka city’s rich history and culture with our regularly updated interactive contents.


Let's make a Kinin Balloon!



Downloads


Small



Large



What is Kinin?




 It is written in a Chinese chronicle, History of the Late Han Dynasty, that in the year 57 A.D., a seal together with a decorative ribbon was given by Emperor Guangwu of the late Han Dynasty to envoys of a king who came to ask the emperor to support their kingdom. This seal is none other than the Gold Seal. For some reason, this seal was buried in Shikanoshima Island in Fukuoka and discovered in 1784. It was immediately presented to the feudal lord of the time and certified by clan scholars such as Kamei Nanmei to be the seal referred to in Chinese historical records. In 1931, the Gold Seal was designated as a National Treasure of Japan. The seal is a well-known item from the fact that even Japanese textbooks refer to it as a cultural asset to ascertain how the Japanese nation came into being. However, its glitter and size very often bring a sense of new astonishment to many people.