休館中ならではの話題をお届けする「福岡市博休館中通信」。
「休館中も活躍する資料たち」の第2弾です。
「休館中も活躍する資料たち」の第2弾です。
前回は、国宝
金印「漢委奴国王」と、福岡藩二代藩主・黒田忠之ゆかりの品々の活躍ぶり(?)を紹介しました。
この資料は、正徳元年(1711)、六代将軍・徳川家宣(1662-1712、将軍在職1709-1712)が将軍職に就いたことを祝うため、朝鮮国王が派遣した外交使節団の行列の様子を描いた絵巻物です。
3巻セットで、いずれの巻も全て広げると40m前後の長さがあります。
今回、出品しているのは、3巻のうちの1巻のみなので、
残りの2巻から、江戸城へ向かう行列の様子をうかがうことができる場面を、いくつか紹介します。
残りの2巻から、江戸城へ向かう行列の様子をうかがうことができる場面を、いくつか紹介します。
使節団の代表である正使は、日本人が担ぐ輿にのり、大きな傘を差しかけられています。
その後ろには、弓矢を携えた軍官が続きます。
その後ろには、弓矢を携えた軍官が続きます。
画面中央のお神輿のようなものには、朝鮮国王からの親書(国書)が納められています。
これは、使節団が担いでいます。
その後ろには、使節団の書記(写字官)が騎馬でつづきます。
その後ろには、使節団の書記(写字官)が騎馬でつづきます。
朝鮮通信使の行列には、日本側の接待役も加わっています。
画面中央の馬に乗っている人物は、この時、接待役をつとめていた雨森芳洲(あめのもり・ほうしゅう 1668-1755)です。
芳洲は儒学者で、対馬藩に仕えて、文教や対朝鮮外交の分野で活躍しました。
芳洲は、この正徳元年のほか、享保4年(1719)、八代将軍・徳川吉宗の将軍職就任祝いの朝鮮通信使が江戸へ行く際にも、随行しています。
2月14日(日)まで、九州歴史資料館で開催中の企画展「朝鮮通信使と福岡」では、
このブログで紹介したのとは違う、江戸からの帰りの様子を描いた巻をご覧いただけます。
このブログで紹介したのとは違う、江戸からの帰りの様子を描いた巻をご覧いただけます。
是非、お出かけください。
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