2026年3月23日月曜日

「魔法の歴史スコープ」観賞ガイド 第9回 コラボがいっぱい③ 甦る、江戸時代の花々

 福岡市博物館では、2026221日(土)から412日(日)まで、特別展「魔法の歴史スコープ~見つめてみよう福岡の今~」を開催しています。「人と環境の関わりの歴史」に焦点をあわせて、「今」そして「未来」を考える展覧会です。

このブログでは、展覧会を楽しむためのアレコレを紹介したいと思います。


3月26日()まで、福岡市動植物園で「Fukuoka Flower Show」が開催されています。

それにあわせて、福岡市博物館では企画展「花爛漫の江戸時代」419()まで開催中です。

「魔法の歴史スコープ」鑑賞ガイド 第7では、西日本短期大学緑地環境学科(まちづくり研究部)のみなさんによる、花があふれる空間演出作品をご紹介しました。

今回は、専門学校 福岡ビジネス・アカデミー フラワービジネス学科のみなさんによる「アーティフィシャルフラワーで甦る、江戸時代の花々」を紹介します。

江戸時代の植物図鑑『本草正画譜』、福岡藩の幕末の殿様が描いた『本草図』、そして振袖にあしらわれた藤の花が、アーティフィシャルフラワー(造花)で再現されています。

また、江戸時代の屏風をモチーフに、来場者がみんなで、花を満開にしていく参加型の展示もあります。

 

まずは、このコーナーに展示している振袖からご覧ください。

藤棚文様振袖

藤色ではないフジの花が咲いています。

フラワービジネス学科のみなさんによると

「キバナフジ(黄花藤)という明治時代の初めころに日本に入ってきた植物では?」

ということでした。

博物館では、この振袖は江戸時代の後半(18世紀)頃につくられたものと考えていたので、

「明治時代初め(19世紀後半)に日本に入ってきた植物が描かれているとは、一体どういうこと?」と、謎がうまれました。

博物館のスタッフは、「ちょっと色がちがうフジの花」としか思っていなかったので、

「ほう、そうなんですね」と学生さんたちに教えられた一コマです。

この黄花藤は、アーティフィシャルフラワーになって振袖から抜け出し、展示室で花爛漫に咲き誇っています。


続いて梅牡丹鴛鴦図屏風

こちらは、企画展示室の「花爛漫の江戸時代」で展示中。

この屏風は、博物館が開館するまえ、1985年に収集したものです。

「梅牡丹鴛鴦図屏風」という名称で収蔵品目録に掲載してきました。

歴史担当の学芸員Tは、

「梅の根元に咲いている花、トゲがあるんだよなぁ…ボタンじゃなくて、バラじゃないかなぁ…でも、自分は詳しくないから自信ないなぁ…」とモヤモヤしていました。

今回、フラワービジネスを学ぶ学生さんたちに見てもらったところ、

「葉の形とトゲの具合から、これはバラだと思って再現しました。

絵画表現だからか、花だけ見るとボタンにもみえますよねぇ」とのご意見。

「ホントにそうですね!!

学生さんたちのおかげで、学芸員Tのモヤモヤは解消されました。

 

この屏風から、制作してもらったのが、こちら↓

来場者のみなさんに、花を貼り付けてもらい、花爛漫な様子をつくりだしていこうという仕掛けです。この写真は、展覧会オープン直前の様子。

そして、次の写真が3月上旬の開花状況です。

画面からあふれ出すほどに花が咲き誇っています。

 

さて、このコーナーに飾られているアーティフィシャルフラワーは、

『本草正画譜』や『本草図』などに描かれている花々を再現していただいたものです。




『本草正画譜』と『本草図』は、特別展「魔法の歴史スコープ」、企画展「花爛漫の江戸時代」、常設展の江戸時代のコーナーで、ご覧いただけます。

特別展「魔法の歴史スコープ」の観覧券で、常設展・企画展も見ることができるので、是非あわせてご覧ください。

 

とはいっても、全ページを展示することできません……

ここで朗報です!!

国立国会図書館が開発・運用しているJAPAN SEARCH

“博”花繚乱~福岡市博物館に咲き乱れる花々~ というページを開設しています。

ここでは、『本草正画譜』と『本草図』の今回展示していないページもご覧いただけます。

ほかにも福岡市博物館の所蔵品のなかから、花が描かれたものを一覧できるようにしていますので、オンライン花見もお楽しみください。

 

それから、このコーナーのアーティフィシャルフラワーは、手に取ることができます。

記念写真を撮れるように、撮影スポットも設けてもらいました。


 

ご来場の記念に、是非、花に囲まれたステキな写真をお撮りください。

(手に取られた花は、元の場所にもどしてくださいね)

(by おーた)



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