2024年6月26日水曜日

特別展「大灯籠絵」を楽しむために その7 再現なるか?!夏祭りの厳かさと賑やかさ

THE ASTONISHING WORLD OF GIANT LANTERN PAINTINGS

会期:2024913日(金)~114日(月・休)  会場:福岡市博物館


この秋、福岡市博物館では、特別展「(おお)(とう)(ろう)()」を開催します。

展覧会の開催に向けて、「大灯籠絵」にまつわる話題をお届けします。

 

今回の展覧会では、大灯籠絵や大灯籠絵を手掛けた絵師について紹介しますが、

もちろん、大灯籠が飾られる夏祭りについてもふれていきます。


多くの人々が集まり、行き交う都市・福岡では、

夏祭りの施餓鬼供養で供養する対象は、自分の家の先祖の霊ばかりではありません。

死後を弔う親類や知り合いがいない人の霊を供養することも盛んです。

▲2023年大浜流灌頂 施餓鬼供養の祭壇

▲2023年大浜流灌頂 施餓鬼供養

そんな福岡の夏祭りの一面を、

「何とか展示室の中に再現できないか」

と、担当者が考えを巡らせています。

担当者の試行錯誤の一部をお見せしましょう。

担当学芸員Kが調査に出かけて取材してきた成果を、

展覧会においでいただく皆さまにお伝えすべく描いた展示のイメージスケッチの一部です。

大灯籠絵を飾るだけでなく、実際の供養で使われる祭祀の道具もお借りして、

夏祭りの“厳かでありながら賑やか”な雰囲気を再現しようとしています。

詳細な展示図面に取り掛かるのはもう少し先。

はたして,どのような会場が出来上がっていくのか。

この夏、学芸員Kの苦闘が続きます。

(by おーた)


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