THE ASTONISHING WORLD OF GIANT LANTERN PAINTINGS
会期:2024年9月13日(金)~11月4日(月・休) 会場:福岡市博物館
この秋、福岡市博物館では、特別展「大灯籠絵」を開催します。
展覧会の開催に向けて、「大灯籠絵」にまつわる話題をお届けします。
今回の展覧会では、大灯籠絵だけでなく、大灯籠絵を描いた絵師たちにも注目しています。
彼らは、地域密着で、さまざまな活動をしています。
地元の新聞の連載小説の挿し絵を描いたり、学校教材の挿し絵を描いたり、見世物小屋の看板を描いたり、人々が神社に奉納する絵馬を手掛けたり、福岡で発行される錦絵を描いたり…
という訳で、資料調査は多方面に及びます。
5月某日、調査のために出かけたのは、朝倉市の某神社。
目的は、大正6年(1917)に奉納された白水耕雲が手掛けた絵馬です。
神社がある山は、平成29年(2017)の九州北部豪雨で土砂崩れがあり、神社の両脇の崖は崩れてしまったものの、幸い神社は被害をまぬがれています。
地元関係者の方から
「絵馬の安全のためにも、作業する人の安全のためにも、梅雨入り前に集荷した方がいい」
と助言をうけて、6月某日、集荷のための出動となりました。
豪雨災害以来、神社への道は荒れてしまい、車両を乗り入れられない状況のため、
手分けして絵馬を運ぶための資材を抱えて山道を歩きます。
地元関係者の方々に先導されて山道を進みます
目的の絵馬は神社の拝殿に
5月の調査時の記録を片手に絵馬の状態を確認します
安全に輸送できるように絵馬を梱包します
今回調査・集荷した絵馬の作者は、初代白水耕雲(1876~1923)。
大学通三丁目(福岡市博多区千代三丁目)に「白水絵馬店」を構えていました。
特別展「大灯籠絵」では、箱崎(福岡市東区)で絵馬店を続けていた二代目白水耕雲(1897~1974)が手掛けた大灯籠絵も公開します。
お楽しみに!!
(by おーた)
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